全4回でポジティブ心理学についてお話を書いてます。今回は第3話です。実践 ポジティブ心理学 幸せのサイエンス(PHP新書 前野隆司著)によると幸せは4つの因子からなります。今回はその3.「何とかなる因子(前向きと楽観の因子)」についてお話しします。
コロナ禍の中、研修の仕事が激減した中で耐えてこれて、現在(2022年6月21日)コロナ前以上の仕事のご依頼が来るようになったのは「何とかなる」と強い意志を持ってきたことに他なりません。
2020年の5月の連休は不安の中、現実逃避していました。コロナで研修が次々と中止になり、4月20日の時点で6月20日までの2か月仕事が0という厳しい状況に陥りました。
2年前の5月の連休は外出を自粛する状況でしたので、3人家族で引きこもり、アマゾンプライムでアニメスラムダンク(全101話)と鬼滅の刃を延々と見ていました。
連休明けからこれではいかんと思い、とにかく人と話さないとアイデアは生まれないのでZOOMやTEAMSで50人くらいの人と話しました。そこで本来の私らしい前向きさと楽観さが復活しました。
楽観主義者(オプティミスト)は成功することはポジティブ心理学の研究で分かっていることです。楽観主義者がなぜ成功するかというと、何となくであっても自分がうまくいく方法を考えることができる自信があるからです。そのような自信があるので広くものを見ることができ、その結果何かを発見するといった法則性を知り抜いているからこそ楽観主義者でいられるのです。実験によると楽観主義者は落ちているお金に気づきやすく得をします。
悲観主義者(ペシミスト)は真逆です。悲観的さは視野の狭さにつながるので実験によると落ちているお金に気づかないので得をしません。今まで生きてきた中で「やっても無駄」「どうせうまくいかない」「失敗する」と言っている人をいっぱい見てきましたが、そう考えるからうまくいかないのです。実際に悲観的にものを考える人がうまくいっていない姿は何人も見てきました。
私はものすごい楽観主義者なので「失敗してもいい。失敗は成功の母。うまくいくためには失敗はいっぱいすればいい。」と考えています。長年営業をしていますが、詰めが甘くて最後でお客様を逃した手痛い失敗など数え切れませんし、部下にクーデターを起こされたり、18歳の部下たちに裏では呼び捨てにされていたり、部下からクレームを受けたり、クレーム対応にしくじったり、数々の失敗を繰り返してきています。だからこそ今、失敗を糧にした説得力のある研修ができています。まさに失敗は成功の基です。
このような考えを持つことが幸せにつながります。現に私はそうなっています。いっぱい失敗の経験を重ねていけば成長します。2004年当時、創業10年で東証一部上場という最速記録を持っていたけど、介護の不正請求や派遣でもルール違反をして崩壊したグッド・ウィルグループの介護会社(当時業界1位)コムスンではエリアマネージャーや営業として成果を出しつつも、マネージャーとしては失格の烙印を押され、仕事と親友と彼女を同時に失い絶望にくれたこと、2008年当時、東証マザーズに創業1年9か月で上場した最速記録を持っていた不動産業界の寵児だったリプラスで、2008年9月、結婚式を挙げてから3か月という時に破綻といった憂き目にあいました。こんな経験をして、乗り越えてきたからこそ、「何とかできる」という力と自信があります。
その時、普通ならば離婚を切り出されてもおかしくはありませんが、私の妻はこう言ってくれました。
「あなたの力があれば大丈夫だから、嫌いなことはせず、好きなことをして。私が支えるから大丈夫。」
このセリフは50年生きてきて一番心に響いた言葉です。一生忘れることはないでしょう。この妻の言葉で私は前向きさを取り戻し、楽観視ができるようになり、すぐに転職活動を始め、若いころから興味があった研修の業界の会社に入り、そこで師匠である柴田純男先生と出会って今があります。リスクマネジメント分野の研修における国内第一人者の一番弟子になれたことは必然だったと思っています。前向きで楽観的であったこそです。
前回のブログに引き続き、ポジティブ心理学の話をしていきます。全4話のうち今回は2回目です。
実践 ポジティブ心理学 幸せのサイエンス(PHP新書 前野隆司著)によると幸せは4つの因子からなりますが今回は2.「ありがとう因子(つながりと感謝の因子)」についてお話をしていきます。
人のつながりというものがなければ何も売れません。何かを売るという場合、ポイントは2つで1は商材、2は販路です。私の場合、クレーム対応やコンプライアンスの分野においては国内第一人者のノウハウがありますし、マネジメント・部下指導については数多くの失敗体験があるので私独自の他にはない内容を提供できます。他にもオリジナルのコンテンツをたくさん持っており、また起業後6年で開発してきたので商材には自信がありました。
ただ、いきなり東京から三重県に戻って起業したので販路は0に等しかったです。東京では年間4,000万円の研修を売っていた実績があるので販路など開拓することはできると自信はありましたが、正直不安もありました。なので、前回のブログに書いたようにいろんなところに起業してから2年は顔を出していました。
その結果ですが、社長をしているとやはり社長とつながっていくというのが一つです。松阪の株式会社リンクの黒川社長とは昵懇の関係になっていて、彼が主宰する弁護士や税理士などの専門家集団リンク・アップの一員として三重県内での知名度が上がりました。子どもの時にリトルリーグで「2人セット」だった元プロ野球選手であのBIGBOSSの親友の広沢好輝君(リサイクルショップ リトライアングル亀屋、遺品整理の公福社の社長)ともいろんなビジネスの話を良くします。
同じくリトルリーグの同級生の経営者からは創業初期にたくさん仕事をいただきましたし、兄も当時2社の社長をしていましたが(現在は1社)、いろんなところを紹介してもらい、社長業というものを教えてくれました。これらはごく一部の話ですが、ポリテクセンターの仕事で数多くの中小企業ともつながっていたりして、多くの社長との付き合いがあります。
このように人間関係の広がりや多くの仕事をいただけることにはいつも心より感謝しています。確かメンタリストのDAIGOさんが言っていたと思いますが、うまくいく人は他の人の3倍「ありがとう」を言うそうです。私はほんのちょっとしたことでもありがとうと思うので「ありがとう」と言います。妻や娘にもよく使いますし、先日行ったあるお客様の70人の社員面談でもかならず終わる時に「ありがとうございました」と言ってました。
このようにつながりと感謝の因子である「ありがとう」と言うことで幸せになることが分かっています。意識的に取り組んでいけば成功に近づきます。
心理学を大学の頃から学び続け、実践しています。何の学問でもそうですが実践しなければ意味がないです。私は社会に出て30年近くなりますが、営業、マネジメントと部下指導、クレームの現場とプライベートを通して実践しまくってきました。その結果、ものすごく説得力のある研修講師という立場を得ました。
最近ではポジティブ心理学という分野の本を何冊か読み、実践しています。「良い生き方をする」をモットーとして前向きに生きていくと本当にずっと幸せでいられます。2020年はコロナで研修の仕事が減り、大変でしたがこの考えを続けてきたことで何とか強い気持ちをもって耐え抜け、2021年には勢いが回復し、今年はコロナ前よりも仕事が増えて飛躍の1年になっています。
実践 ポジティブ心理学 幸せのサイエンス(PHP新書 前野隆司著)によると幸せは4つの因子からなります。
1.「やってみよう因子(自己実現と成長の因子)」
2.「ありがとう因子(つながりと感謝の因子)」
3.「何とかなる因子(前向きと楽観の因子)」
4.「ありのまま因子(独立とあなたらしさの因子)」
の4つです。
それぞれ私の取り組みを4回シリーズで紹介します。
今回は1.「やってみよう因子(自己実現と成長の因子)」です。
とりあえず浮かんだアイデアは片っ端から試すようにしています。ソフトバンクの孫正義さんの部下の方が考えた方法なのですが、高速で小さいPDCAをたくさん回して、良かったものは採用して、ダメなものは捨てるという考え方です。この考えは6年前に起業した時に取り入れた考えの一つです。
研修の売り込み先はまず自治体と商工会議所・商工会に行くのは研修業界の鉄則ですが、その他病院、介護会社、派遣会社、大学、県庁の各部門、農協、大手企業、観光協会、県議会議員の方、同級生のつて、兄のつて、他の研修会社、地元銀行のシンクタンクなどいろいろ当たってみました。
その結果、三重県内の自治体は10を超える自治体と今も継続して仕事をいただいています。商工会議所や商工会でセミナーに出た結果、その受講者の会社様がお客様になっていきました。病院も10以上のお客様ができましたし、大手企業は研修をしますので仕事がありますし、同級生の会社や兄の紹介でもしごとがありますし、他の研修会社やシンクタンクからの依頼はかなりの数になっています。
反面、派遣会社は1回だけ仕事をいただきましたが、他の派遣会社からは話がありません。大学も1回だけでした。県議会議員の方からのお話はありませんし、観光協会も地元の伊勢だけでした。(観光は伊勢が図抜けているという理由です)。起業時は口コミで広げようと思っていたのであえてホームページは作りませんでした。試してみてだめなら、その業界などはそれ以上踏み込まないといった選択をすればよいのです。
コロナ禍になった時も同じ考えでした。本当にいろいろやっています。まずは直接の営業が厳しくなったのでネット集客を始めました。県からの助成金を取り付け実質無料でホームページを立ち上げました。そして、毎日ブログを書いています。これを続けたおかげで「コンプラ 講師」「クレーム 講師」とグーグル検索すると1~3位に常に入るようになり、その結果コンプライアンスの専門会社であるハイテクノロジーコミュニケーションズの方が昨年4月に私を見つけてくださり、そちらから多くの仕事をいただいています。
また、YOUTUBEも同時に始めました。これは成果はまだ先だと思っているので地道に継続します。今までクレーム、コンプライアンス、営業、マネジメントと部下指導、働き方改革など180本以上の動画を配信しておりますので是非ご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UCRMdXnt-q4zwJ2CnudYVHmw
また、友人の会社がやっている「ZOOM講師講座」をいち早く受講し、オンラインでも効果が高い研修のしかたを学び、マイクを通してもよく通る声を作るためにマライアキャリーやビヨンセのボイストレーナーの孫弟子である小椋あかりさんにレッスンを受けました。カメラ・PC・マイクなどにもコストをかけていった結果、「オンラインでも効果が高い講師」と認識され、この1年半で100件以上のオンライン講座やセミナーを実施しました。(映像教材の受講含む)
こういった成功をつかむ中で失敗もしています。あるコンテンツを使うライセンス契約を検討しましたが、私は個性が強いので他の人と同じようにやるのは無理と判断して止めたり、100万円払ってオンラインセミナーの集客から実施までやってもらうサービスを使いましたが、まさかの売上0といったかなり手痛い失敗もしています。
このようにいろいろやってみて、うまくいったことだけ続けていけばいいのです。うまくいかない人はあれこれ言い訳をして「チャレンジする回数が少ない、もしくは無い」のです。
20個試せば5個ぐらいはうまくいきます。3個しか試さなければ1個成功するかどうかです。ましてやチャレンジ0なら確実に成果は0です。「そんなの失敗するに決まってる」「やるだけ無駄」と言っているからうまくいかないのです。そんな人をいっぱい見てきました。今となっては全員最高の反面教師になっています。もちろんその類の人とは今は付き合いはありません。そのあたりは次のブログの2.「ありがとう因子(つながりと感謝の因子)」で詳しく書こうと思います。
このように「やってみよう」と前向きなチャレンジをしているので自己実現や成長ができています。研修講師として、苦情対応の国際標準規格ISO10002の意見書発行数国内トップクラスを誇る、この分野の研修の第一人者である私の師匠、柴田純男先生は私の中では別格ですが、他の知っている200人くらいの研修講師の誰にも負けない自信はありますし、現に先日はある自治体から「中部北陸地方では圧倒的にナンバー1講師」といただいて他の自治体をご紹介いただきました。6年前に思っていた「なりたい自分」を遥かに凌駕する自己実現と成長ができています。ポジティブにやってみようとするからこそ実現し得たことです。
2022年4月のサミット人材開発の動画シリーズは新入社員向けの働くことへの意識シリーズです。今回は第3回。社会人意識の醸成です。4分32秒の動画です。宜しくお願いいたします。
https://www.youtube.com/watch?v=slTS7sQcFfIhttps://www.youtube.com/watch?v=slTS7sQcFfI
人を育てるということ子育てと言いますか、いよいよ娘の中学受験も1年を切り、受験対策が子育ての大半になっています。志望校の合格圏内には余裕で入っているのでこのまま支援をしていくという状況です。
私の生活は仕事もプライベートも「育てる」がテーマです。自分の娘もそうですが、お客様の従業員、職員を成長させることが私の仕事ですし、社員様を個別指導している会社様もあります。独立起業してから6年になりますが、それ以来私の研修・セミナー・講演や個別指導はのべ10,000人以上、昨年だけでも3,000人以上の方々が受けられています。
人を成長させることのキーワードは「承認」です。人は承認欲求の生き物です。私自身、研修講師をやっていて思いますが承認欲求の塊だとよく思います。研修を終えるといつも盛大な拍手をいただくのですが、その時の気持ちよさは異様なくらい気持ちが良いのです。人は認められると成長意欲を持ちます。
我々の業界ではマズローの欲求段階説という話が良く出ます。下の図がそれです。
マズロー
一番下から原始的な欲求です。生理的欲求とは「喉が渇いた」「お腹が減った」といったことを指します。安全の欲求は「雨風がしのげる家に住みたい」ということです。所属と愛の欲求は「会社に所属している」「人に愛される」ということ。承認の欲求は人から「認められること」、自己実現の欲求は「なりたい自分になること」で、従来はこの順番だとされてきていますが、最近の学説では実は承認の欲求と自己実現の欲求は逆であると言われています。また、ゆとり世代、Z世代の若手社員はさらにその傾向が強いのではないかと見られています。
私は団塊ジュニア世代の真っただ中の昭和46年度の生まれです。私の学年は人が多く、中学では教室がパンパンになる45人学級が10クラスありました。上と下は9クラスでした。当然教師の目は行き届きませんので、ほったらかしで育つことになります。
受験でも就職でも常に戦いでした。大学受験はバブル期で、1受験30,000円の受験料がかかるのに1で10~20の大学を受けるのは当たり前で、慶應の人気学部などは倍率300倍なんてこともありました。就職のときにはすでに氷河期に入っており、ここでも少ないパイを多くで争いました。
社会に出れば「手前で考えろ」「仕事は盗め」「俺の背中を見ろ」「黙って言うことを聞け」という典型的な放任主義の昭和上司のもと、訳の分からないまま飛び込み営業をしていました。常に自分で考えるしかない中、叱られながら何とか自分で経験を積んで成長していったわけです。
今の若手世代は私たちとは全く違います。少子高齢化の中、少人数学級で手取り足取り育てられています。兄弟姉妹が多い人は稀です。私には小学5年生の娘がいますが、娘のクラスには4人きょうだいの子が1人だけで、あとは全員一人っ子かきょうだいは2人までです。当然教師も親も手厚く育てていきます。そのような中で育ちますとほめられて育ちます。そうするとほめられるのが当然なので承認欲求は高まります。承認してあげないと今どきの若手社員は伸びません。
また目標を設定する→達成→ほめる を繰り返すと脳が成長することが分かっています。脳科学の見解からも褒めると伸びるということははっきりわかっています。ほめる、承認するためのコツは具体的な成功のプロセスと結果、つまり「事実」をほめるとほめやすいし、若手社員本人もピンときます。あいまいなほめ方をすると彼らはほめられていると認識しません。叱ったり諭す時も同じで事実をったり諭しましょう。自分の感情で「怒る」は論外です。また、部下や後輩の人格否定は明確なパワハラですので絶対に避けましょう。
承認してあげることで人は成長します。子育ての場合はやや結果よりもプロセスである「頑張り」を承認してあげるとよいでしょう。
子育てと言いますか、いよいよ娘の中学受験も1年を切り、受験対策が子育ての大半になっています。志望校の合格圏内には余裕で入っているのでこのまま支援をしていくという状況です。
私の生活は仕事もプライベートも「育てる」がテーマです。自分の娘もそうですが、お客様の従業員、職員を成長させることが私の仕事ですし、社員様を個別指導している会社様もあります。独立起業してから6年になりますが、それ以来私の研修・セミナー・講演や個別指導はのべ10,000人以上、昨年だけでも3,000人以上の方々が受けられています。
人を成長させることのキーワードは「承認」です。人は承認欲求の生き物です。私自身、研修講師をやっていて思いますが承認欲求の塊だとよく思います。研修を終えるといつも盛大な拍手をいただくのですが、その時の気持ちよさは異様なくらい気持ちが良いのです。人は認められると成長意欲を持ちます。
我々の業界ではマズローの欲求段階説という話が良く出ます。下の図がそれです。
マズロー
一番下から原始的な欲求です。生理的欲求とは「喉が渇いた」「お腹が減った」といったことを指します。安全の欲求は「雨風がしのげる家に住みたい」ということです。所属と愛の欲求は「会社に所属している」「人に愛される」ということ。承認の欲求は人から「認められること」、自己実現の欲求は「なりたい自分になること」で、従来はこの順番だとされてきていますが、最近の学説では実は承認の欲求と自己実現の欲求は逆であると言われています。また、ゆとり世代、Z世代の若手社員はさらにその傾向が強いのではないかと見られています。
私は団塊ジュニア世代の真っただ中の昭和46年度の生まれです。私の学年は人が多く、中学では教室がパンパンになる45人学級が10クラスありました。上と下は9クラスでした。当然教師の目は行き届きませんので、ほったらかしで育つことになります。
受験でも就職でも常に戦いでした。大学受験はバブル期で、1受験30,000円の受験料がかかるのに1で10~20の大学を受けるのは当たり前で、慶應の人気学部などは倍率300倍なんてこともありました。就職のときにはすでに氷河期に入っており、ここでも少ないパイを多くで争いました。
社会に出れば「手前で考えろ」「仕事は盗め」「俺の背中を見ろ」「黙って言うことを聞け」という典型的な放任主義の昭和上司のもと、訳の分からないまま飛び込み営業をしていました。常に自分で考えるしかない中、叱られながら何とか自分で経験を積んで成長していったわけです。
今の若手世代は私たちとは全く違います。少子高齢化の中、少人数学級で手取り足取り育てられています。兄弟姉妹が多い人は稀です。私には小学5年生の娘がいますが、娘のクラスには4人きょうだいの子が1人だけで、あとは全員一人っ子かきょうだいは2人までです。当然教師も親も手厚く育てていきます。そのような中で育ちますとほめられて育ちます。そうするとほめられるのが当然なので承認欲求は高まります。承認してあげないと今どきの若手社員は伸びません。
また目標を設定する→達成→ほめる を繰り返すと脳が成長することが分かっています。脳科学の見解からも褒めると伸びるということははっきりわかっています。ほめる、承認するためのコツは具体的な成功のプロセスと結果、つまり「事実」をほめるとほめやすいし、若手社員本人もピンときます。あいまいなほめ方をすると彼らはほめられていると認識しません。叱ったり諭す時も同じで事実をったり諭しましょう。自分の感情で「怒る」は論外です。また、部下や後輩の人格否定は明確なパワハラですので絶対に避けましょう。
承認してあげることで人は成長します。子育ての場合はやや結果よりもプロセスである「頑張り」を承認してあげるとよいでしょう。
私は本当に師に恵まれてきたと思っています。
まずは小学生1年生の時。リトルリーグに入りましたが、そこの会長です。知覧の特攻隊の生き残りで、非常に厳しく私たちを育てる人でした。何かあったらビンタ食らったり、正座させられたり、罰走させられたりと今だったらありえない厳しさでしたが、私はそのおかげで成長できました。
まず、自信が着きました。幼稚園の時は前から2番目くらいで体が小さく、女の子によく間違えられるおとなしい存在感のない子どもでしたが、野球をやることで自信が着いて存在感を増していきました。3,4年生にもなると体も成長し、背は真ん中くらいになってリトルでは2軍の正捕手の座を獲得、5年生で1軍の正捕手、6年生になると4番、エースピッチャー、キャプテンになりました。リトルのキャプテンなんていうのは結構な立場です。私の自信の根幹はここにあります。
次に集中力が付きました。硬球は当たると痛いので勝手に集中力がつきました。4年生くらいまで勉強はできる方ではありませんでしたが、5年生以降はぐんぐん勉強がわかるようになりました。これは5,6年生の時の担任の先生の力も大きいです。あの先生がいなければ私は勉強好きに慣れていなかったかもしれないです。
何事にも師匠になったのは2歳年上の兄です。兄は先に野球を始めていたし、小学生の時からゴルフの練習もしていたし、最初から勉強もできるので常に私の目標であり続けてくれました。スポーツのセンスは抜群で、特にゴルフは絶対勝てません。国体や日本アマにも何回もでている最高でハンディキャップがマイナス4(つまり4打足される逆ハンディ)というトップアマです。その兄のきれいなスイングを手本に育ってきたので私も70代で回れるようになりました。
中1でリトルを引退した後は、肩を壊してしまったので野球は辞めてバンドを始めました。この時は津々美洋さんという往年の名ギタリスト(平尾昌晃さんの師匠的存在)から高校三年まで学べました。
高校生の頃は祖母より茶道を学びました。祖母は「和」の達人のような人で、おばあちゃん子だった私に大きな影響を与えてくれました。歴史好きになったのは間違いなく祖母の影響です。
大学ではアメフトをやっていましたが、始めた頃は日大フェニックスのエースランニングバックだったライスボールMVPの山口敏彦さんに習いました。
妻は最高のパートナーであるとともに、祖母と並ぶ私の「美」における先生です。西洋の美術鑑賞を慶應の文学部で学び、現在はグラフィックデザイナーや着物の着付けの仕事をしています。書道の師範の資格も持っています。高いコンプライアンス意識や判断力をつけるためには「美意識」が大事なのですが、妻は私を導いてくれています。
研修の師匠の柴田純男先生です。柴田先生は苦情対応等リスクマネジメント分野の国際標準規格ISO10002を日本に導入した中心人物の一人で、その分野の研修の国内第一人者です。私は唯一人柴田先生のノウハウを承継しさせていただいています。
改めて書き出してみると本当に師匠運に恵まれています。他にも書ききれなかった方もいます。
もちろん一番感謝しているのは父母と養父母です。私は父の実家を継ぐために19歳の時に叔父の養子になりましたので、妻の父母を合わせて両親が3組います。これもありがたいことです。
学ぶことは一生ですので、私は色んな方々から学び続けますが、研修講師という仕事をしていますので学んでいただく立場としてより大きな存在になっていきたいと思っています。いつしか「あの時小菅さんに学べて本当に良かった」と少しでも多くの方に言っていただければ本望です。
冬季オリンピック、日本の選手たち素晴らしいパフォーマンスを発揮して楽しませてくれます。その中のひとつがカーリング女子ロコ・ソラーレ。準決勝出場おめでとうございます。彼女たちの会話を聞いているとコミュニケーションにおいて良い見本だと思います。
「そだね~」は前回のオリンピックの年の流行語大賞に選ばれました。そだね~はあいづちです。このあいづちというのが「あなたの話をしっかり受け止めましたよ」という合図になります。あいづちが無ければどうでしょうか。相手が何も反応をしてくれなければ不安になりますよね。相手の話をしっかりと聴いていますよという証のひとつがあいづちですので、ロコ・ソラーレを見習い、しっかりとあいづちを意識してしましょう。
またあいづちとともに行い、相手に対して肯定のサインになるのがうなづきです。身体の縦の動きというのは相手への肯定を意味します。メンタリストのDAIGOさんの本で読みましたが、DAIGOさんは相手に質問をして身体のかすかな反応を見たりして相手の考えを読むなんてことをしています。私も8週間ほどかけてその技術を身に着けました。私は自治体や企業の研修講師をしています。受講生の反応が手に取るようにわかります。
相手の話を聴くときは大げさなくらいに縦揺れをするくらいでちょうどいいです。首だけで小さくうなづくのではなく腰からいくと大きな動きを出せます。人間は承認されたい生き物なので、大きな動きで肯定感を高めましょう。お笑いコンビのぺこぱの松陰寺太勇さんも腰から動いているそうです。元々は首を動かしていたのが医師から首を痛めるから腰からにした方がいいと言われてやり方を変えたらしいですが、そうなってからの方が動きがダイナミックになったように見えます。
単純にこの2つを意識していくだけでもかなり「聴いてくれている感じ」が出せますので日々注意して使われると良いでしょう。営業や販売、クレーム対応、部下指導、日々のコミュニケーション、子育てとあらゆる場面で使えます。
カーリングの話に戻りますが、ロコ・ソラーレはその他にも今どのような状況かを伝えたり、「どう思うよ」ということで思いを伝えたり、「うん」と確認をしたりと明確なコミュニケーションを取っています。何よりもあの明るさや笑顔、楽しむ姿というものは見習いたいところですね。野球でいうとヤクルトスワローズの奥川投手がいつも笑顔ですが、笑顔の方がパフォーマンスが上がることも分かっています。クレーム対応などは別ですがいつもニコニコしていることが大事です。
2022年2月のサミット人材開発の動画配信は部下指導シリーズ全8話をお送りします。本日は第2話「クッション言葉+依頼系表現 使ってはいけないクッション言葉」をお送りします。4分23秒です。
2022年2月のサミット人材開発株式会社の動画配信は部下指導について全8話でお送りします。本日は第一話の「部下が5W2Hを使わないのは上司が使っていないから」をお送りします。
部下に話が伝わっていないことを部下のせいにするのは止めましょう。上司の伝え方が悪いと思うことです。そのような内容を話しています。4分30秒の動画です。ご覧ください。