私は今になっても飛び込み営業が好きでたまにやりたくなってやります。昨日も1件飛び込みましたが、恐らくはご依頼が来ると思います。津市内で飛び込みをすると大学を出て就職をした当初の気分になれます。なかなか楽しいです。
最初の就職先は三重三菱ふそう津営業所でトラックを売っていました。トラックのある会社や個人のリストから1日10~20件ほどの飛び込みをしていました。中には朝5~7時くらいでないと社長がいない会社があったりしたので早起きして会いに行ったりしたものです。
この頃の私はまだ完成された営業ロジックもなく勢いだけでした。お客様からは「お前は勢いだけでまさにダンプカーみたいやな。何を言ってるのか分からないけど、一生懸命であることと熱いやつであることはわかるからお前から買ったるわ。」と言われたこともあります。とにかく三菱ふそうでは「ガッツ」が身についたと思います。
三重県でのんびりした生活を3年してましたが、大学時代の友人が大阪などでバリバリ仕事をして、成長している姿に危機感を感じ、ソニー生命に転職しました。ロジカルな組立てで保険を売ることで定評のある会社ですが、この会社では最初の30分で信頼を勝ち得るアプローチ、お客様の潜在的な需要を掘り下げるファクトファインディング、お客様へのご提案のプレゼンテーション、クロージング、ご契約といった5つのステップの営業ができるようになりました。このステップは無形商材を売っていく上ではどんな商材でも当てはまるので、その後の私の基本形になりました。この会社では論理性と営業の型が身につきました。
次に当時介護の最大手だったコムスンに転職しました。こちらではマネージャーとしての数多くの失敗やクレーム対応実践、介護専属営業(ホームの入居促進)などをしておりました。この時の失敗体験や辛い思いは今、まさに講師としての財産になっています。介護営業ではご家族から心より信頼される安心感というスキルを身に着けることができたと思います。
更に創業1年9か月でマザーズ上場という最速上場記録を持つ賃貸保証のリプラスに移りました。最終的に2008年にリーマンショックの直撃弾をくらいあえなく消えてしまった会社ですが、こちらでは有数のファンド会社の担当を経験させていただき不動産の最先端の世界で活動できた中、強力な説得力と更なる力強さを身に着けることができました。
上記の経緯の中で、フェイスブックで繋がっていただいている方々の中にも数多く私にご指導をいただいた方がいらっしゃいます。
その後、研修業界に入り苦情対応の国際規格であるISO10002を日本に導入したメンバーの一人で、リスクマネジメント分野の研修における日本説得交渉学会副会長の柴田純男先生に10年以上師事して学んできました。
ポリテクセンターという国の機関で営業講師ができることになったことを至極嬉しく思っております。改めて私にご指導をいただいた方々に感謝申し上げます。