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BLOG ブログ|クレーム コンプラ 講師は小菅

サミット人材開発株式会社は最高の人材を育成することを使命とし、みなさまの更なるご飛躍に、そして地域の発展に貢献してまいります。

自分が売った物が凶器になる 小菅は21世紀のコンプライアンスのあり方を変えた事件の当事者です。

自分が売った物が「凶器」になるとお考えになったこと、ありますか?

私にはあります。昨日お伝えしたように21世紀のコンプライアンスのあり方を変えた事件のお話をします。

2002年に横浜市で大型トラックのタイヤが外れ(ホイールを含めると1本約140kg)、親子3人が死傷するといった痛ましい事故がありました。2004年にリコール隠しが発覚し、当時の役員などが有罪判決を受けたという結果になりました。

私は1990年代に三重三菱ふそうで大型トラックを販売していました。

この事件があった時はまさにはらわたが煮えくり返るといった心境になりました。なんという物を売らされていたのだ、私が売っていた車そのものだったら私は加害者じゃないかと強く憤慨・憤怒したことを覚えています。同型の車種を実際に売っていましたから。後にこの話を私の師匠である柴田純男先生から21世紀のコンプライアンスのあり方が変わった事件だと聞きましたが、まさか自分がその事件の当事者だったとは夢にも思いませんでした。

話は遡りますが、2000年に三菱自動車の1回目のリコール隠しがありました。この時はダイムラー・クライスラーからの支援もあり、「まじめ まじめ 三菱」というキャッチフレーズで三菱グループの堅実なブランド性をアピールすることで立ち直りかけましたが2002年の大型トラックのタイヤ脱落事故の多発、2004年に再度の大量のリコール隠しの発覚を受けてブランドイメージは壊滅し、ダイムラー・クライスラーの支援は無くなり、三菱グループ各社の支援を受けることで何とか事業継続をしていくことになりました。

そして10年以上が経ち徐々に売れ行きも上昇し、三菱は長年やってきましたが歴史は繰り返す。2016年、三菱自動車の燃費データ改ざん事件が発覚しました。これは決定的でした。

ある三菱のディーラーの営業から直接話を聞きましたが、お客様から「昔のリコールのことは人も間違うことがあるから許せたけど、今回のは明らかな改ざんで人がやったことだから許せない。」と言われる。もう終わりだと言ってました。結果、ルノー・日産自動車の傘下になったということになりました。その営業は翌年転職したと聞きました。

小菅家は三菱自動車の部品の孫請け工場をしていたこともあり、三菱自動車関係者の知人は多いですが、上意下達体質は結局変わらなかったということなんだと思います。

本日、三菱パジェロの生産中止が決まったとニュースで見ました。コロナウイルスの影響もありますが、三菱自動車の2020年3月決算は3,600億円の赤字が出て、生産体制の見直しの結果だそうです。パジェロは若い頃に乗っていたので思い入れがあり大変残念に思います。

コンプライアンスとは「法令やルールを守り、世間様に対して胸が張れる倫理観を持ち、利害関係者の信頼を確保すること(柴田純男先生)」と定義づけられています。

柴田先生はふそうの事件と並んで21世紀のコンプライアンスを変えた事件であるもう一つの事件、雪印乳業15,000人集団食中毒事件の当時、同社の顧問をされていました。

柴田先生と私は当事者である語り部として、コンプライアンスが守られた風通しの良い社会、ハラスメントがなくいきいきと皆様が生きていける社会にしていきたいと願いこの仕事をしています。

三菱自動車と似たような経緯を辿っているのが日本相撲協会です。明日は相撲協会について考察します。

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