「ネットで調べたらすぐに色んなことわかりますよね?」と思われる方が多くいらっしゃいますが本当にそれで良いのでしょうか。
ネットの情報と言うのは玉石混交です。ベースとなる知識をまず得ておかないと宝石なのか石ころなのかの判断ができません。はっきり言いましょう。基礎知識も判断基準もなくネットを当てにするのは危険です。
例えば私は今、ネットやYOUTUBEを使っての集客について勉強して形にしていっていますが、まずは取っ掛かり25冊程本を読みました。
先日、ある知り合いの社長が新しいこと始めるから、とりあえずその分野の本や論文を50冊ちゃちゃっと読みますとおっしゃってました。本来それくらいは本を読むことが大事だと思います。
その上でより最新の情報を見つけていくためにネットを活用していくやり方が良いでしょう。これくらいの準備をしてようやく正しいこととそうでないことの判断力を身に着けることができます。
私は年間に500冊程度の本を読みます。
地元で独立開業して4年になりますが、独立してから学び続けています。サラリーマン時代は月に2~3冊程度でしたが、独立した研修講師・コンサルタントになってから再度1から学び直したところからスタートしました。
10年以上師事している柴田純男先生のクレーム対応・コンプライアンス研修の内容などをベースにしている上に、まずは大学時代に学んでいたカールロジャーズの傾聴法をもう一度学び直し、今までの20数年の経験に照らし合せ、経験に裏打ちされた独自の研修内容の開発しました。またドラッカーも昔かなり学びましたがこちらも全面的に学び直しました。
また、学んだことをどんどん営業現場や研修で活用していきました。インプットした情報をアウトプットしてこそ真の学びになります。講師・コンサルタントと言う仕事はアウトプットをすることが多いのでどんどん学びの機会が増えていきます。そうして学びと自分の言葉にしていく過程を経て話の内容は練られていきます。
先日、研修で先生の話は理論と実際が繋がっているけど、どうしたらそんなことができるのかと聞かれました。それは年間500冊の本を読んで知識を得ていることと、色々話をしているうちに経験したことなどと結びつくからと答えました。何事もトライ&エラーです。スクラップ&ビルドです。やってみて、いらないものは捨て、いるものを残していくことがコツです。最初からうまくやろうとしてもうまくいきません。その基礎体力になるのは読書です。濃密で質の高い研修ができるのはそのような基礎体力があってこそです。