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17歳から交渉やってました もめ事の交渉 17歳の地図ならぬ17歳の土地

小菅の実家は不動産会社です。小さい頃から土地の境界争いなどをいっぱい見てきており、裁判の話や土地の境界争いの話を絶えず祖父や父から聞かされて育ちました。

私が17歳の時です。当時は尾崎豊さんの人気がすごく「17歳の地図」という曲がありましたが、17歳の地図ならぬ「17歳の土地」という経験をしたことを書きます。

当時は高校3年の春だったと思います。店子さんから「隣の家が建て替えていて基礎を作ったが、どう見てもうちの建物とのすき間がほとんどない。違法建築ではないか。火事になったらどうしてくれるんだ。」と言う話が来ました。その隣の家の人と交渉が必要になりましたが、父は当時サラリーマンも兼務しており中国に長期出張中、兄は大阪、祖父には任せるのは厳しい、ということで17歳の私が出ていくしかありませんでした。

幸い当時、既に身長は伸び切っていて、今より更に体重が重かった(177cm95kgくらい 小型力士くらいの感じ)のでスーツを着て、髪形を変えればまず高校生には見えません。心の中ではドキドキしながらも、土地家屋調査士の方に同行いただいて、顧問弁護士さんから授けられた文言の「これは建築法に違反していますので、このまま工事を続けるならば裁判所に建築停止の仮執行を本日申請します。」「火事になって燃え移ったらどうしてくれるの?」の一点張りで相手に渋々基礎のやり直しを認めさせました。

相手方としては基礎をやり直すことの費用や、基礎をずらすことで駐車できるスペースがなくなるとの言い分を言ってましたがそんなこと知ったことではありません。とはいえ、相手は結構しつこく30分くらい言い合った記憶があります。今なら1分で終わらせる話ですが、17歳には時間がかかったようです。

私はクレーム対応やコンプライアンスの講師をしていますが、この時の体験は私のクレームに関する原点だと思っています。17歳の土地、あの時のドキドキ感ときつい思いは忘れません。私のクレーム対応研修を受けられる方の気持ちはあの時の自分と同じだと思っています。その大変さを楽にして前向きな気持ちを醸成していくことが私の使命の1つだと思っています。

 

 

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