野球は野手なら走攻守3拍子揃ったタイプはもちろん貴重ですがそのような選手はほんの一握りです。走攻守が平均的にやや高めといった選手よりパワーに特化したタイプ、スピードに特化したタイプ、守備のスペシャリスト、チャンスにめっぽう強い代打の切り札など「突出したスキル」がある選手の方が監督からしたら使いやすいそうです。
投手でも多種の変化球を持っていても全部が平均かそれ以下と言う状況ですと1巡目は押さえられても2巡目には捕まるとの理由で今年ジャイアンツのコーチになった桑田真澄さんは球種を絞らせてそれらを磨く指導をされています。
企業社会においてもそうです。何事もそつなくこなすことも大事ですが、突出したものを持てばそれは強みです。例えば大企業の部長や課長をしていたという方の話ですが、マネジメントも指導もできるといってもそれはその組織の中でだけで他では通用しないのでいざ転職しようとしても思ったように声がかからないといったケースはよく聞きます。実はそれといった特徴やスキルがないのです。
企業における教育においても平均的に社員を育てるのではなく、多様性を重視した「突き抜けた社員」を育てていくことがこれからの生き残りのため必要になっています。企業は生き残りをかけてイノベーションを起こしていかねばならない時代、社員教育も画一的なものではなく一人ひとりに合ったダイバーシティ(多様性のある)育て方をしていくことが重要です。
私の場合はリスクマネジメント・苦情対応の国際規格であるISO10002を日本に導入した中心人物の一人でこの分野の研修の国内第一人者である柴田純男先生のノウハウを承継しているといった他にない強みがあります。強みがあれば価格競争に巻き込まれませんし、独自の道を歩めます。私は独立起業していますが。これからは会社員でも独自の強みを活かしていく時代だと考えていく必要があるでしょう。