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サミット人材開発株式会社は最高の人材を育成することを使命とし、みなさまの更なるご飛躍に、そして地域の発展に貢献してまいります。

ブログ 行き過ぎた成果主義の弊害 事実を客観的に分析するだけでなく感覚的な要素が必要

コンサルタントという職業は人・物・金・情報をいかに有効に活用するかを支援する仕事で、私の場合「人」のみに特化しているので人材コンサルタントを称しています。コンサルタントは常に事実を客観的に捉えて分析して解決案を提案していくわけですが、東京から三重に帰郷して起業して5年、物事を客観的に捉えていく根本には何らかの感覚や意識があるのではと思うようになりました。

何が正しいのかといったYESかNOだけの話ならば、そもそもあるべき論の机上の話であって結果として的を得ていない話になります。そのようなコンサルティング手法は良くあるのですが疑問を感じていました。人というのはもっと感覚的なもの、感性に左右されます。コンサルタントとしてアウトプット、つまりお客様への提案は具体的・客観的なものでないと思いますが、インプット、お客様からの情報や従業員の方々からの情報は人であるのでもっと感覚的な捉え方が必要なのではと思います。

その正体が何かということがここ3年の疑問でしたが、どうやらその正体は見えてきました。「美意識」です。

ここ何年かで、例えば三菱自動車の燃費データ改ざん事件、東芝の粉飾決算など成果主義の行き過ぎによる不祥事がありました。三菱自動車のケースを簡単に言えば、「他社よりも燃費が良いと言えば売れるので燃費データを改ざんすることで売上を上げます」という不正でした。成果(売上)を最重要視したことが理由の不祥事です。

コンサルタント業界では東大や京大、早稲田、慶應などご出身の優秀な方が多いのですが、京都教育大学という学校の先生になることを目的としている教育学部出身者でこの業界では極めて珍しい存在で、コンサルティングファーム出身ですらありません。妻が慶應出身であることを誇らしく思っているくらいです。こんな私だからこそ「人」に特化し、感情的なところも含めてお客様先社員の皆様の気持ちを汲み取り、そこも含めて受け入れることができているのだと思います。

その感情的な要素を受入れて判断できる根底が美意識です。
良いものは良いし、悪いものは悪い。それは自分の価値観で決めればいい。他人がどう評価しようが自分が良いと思えばそれでいい。ただし、常に審美眼を高める努力をする。他人が良いと勧めるものは見るし、本当に良ければ認めるという柔軟性も持つ。その上で素直に良いものは受け入れる。
このように考えてきたら判断に迷いはなくなってきましたし、コンサルタントとしてお客様に正しい提言ができていけています。

想えば私の美意識の根底を築いてくれたのは祖母と前述した妻です。

ヨーロッパのエリートと日本のエリートの違い。美意識。

何が正しいかの判断について客観的な要素だけでなく相手の感情を汲み取っていくようなこと、コンサルタントとカウンセラーの力が合わさったやり方というとイメージが近いですね。そのような考え方が今こそ必要に思っています。

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