ちゃんと仕事をするのですが、ファンが付くどころか嫌われて周りの人が離れていく人を多く見てきました。なぜそうなるのか、本日は3つのケースについて考察していきます。
まずは何を聞いても「知っている、分かっている」と言う人。これが筆頭に上がります。このような対応をしている人は相手に上から目線と思われてしまいます。何でもかんでも知ってる、分かるは余計な優越感を示してしまいます。似たような経験を同じ話と結びつけるのは大変危険な行為です。似たような話について伝えたいならば「別の話だけど、似たような体験をしたことをお話していいですか」と別の話であることを伝えると嫌味に聞こえません。何でも知っている、分かっているというのは避けましょう。むしろちょっとでも分からないことがあれば「それは知りませんでした。面白いです。もっとお話を聞かせていただけませんか?」と聴きだすことが共感性を生み、相手に好かれやすいです。
同感と共感は違います。本当に全く同じ経験をしていて同感できるならが別ですが、まずそのようなことはなかなかないでしょう。相手は自分のことを分かってほしいと思って話をしているので共感(相手を思いやって気持ちを理解すること)、受容(前向きに素直に相手を受け止めること)、傾聴(耳を傾けて話を聴くこと)の3つをセットにして相手を受入ていくことが相手に好かれるコツです。
次に持論を通し過ぎるケースです。話が筋道論になり過ぎて排他的になり、すべて私の言うことが正しいとなる。これでは嫌われて当然です。このタイプの人は自分勝手な屁理屈が多いです。実際にあったケースを1つ紹介します。
出張の新幹線のチケットは回数券で買うと10回乗車の金額で11回乗車できるのでお得なのですが、1回指定席を取ると時間変更ができない仕組みです。ある方が出張と言うことで回数券を渡したところ「回数券は時間指定したら変更が利かない。前にそれで時間変更ができずにえらい目にあったことがある。回数券ではないものを用意しなさい。」
せこい!器の小ささ丸出しです。一見正論ですが、企業として経費削減のため回数券を使うことの方が優先順位が上ですので全く持って正論ではありません。この方は他にも勝手な持論や屁理屈を言うことで周りから煙たがれ、最終的に見放されられるといった結果になりました。
3つ目がお金にうるさい、だらしない人です。お金にうるさい人は確実に嫌われます。研修講師は100人以上は知ってます。その中でお金にうるさい人を何人か見てきました。そういった人に限って自分の実力を分かっていません。少しでも単価を上げようと自己中心的な理屈を言ってきますが、ズバリ言いましょう。「あなたにそこまでの価値はない。」
自分の価値が分かっている方は「私は1日20万円いただきます。それを貰えないなら仕事しません。ただ、多少のご相談には乗りますよ。」だけです。これ以上何も言いません。
また貧すれば窮するという言葉は本当です。お金にだらしないと借金まみれになります。そうなると「金貸してください。」と方々(ほうぼう)に言います。その時は相手に神様のように言い寄ってきますが、期日までに金を返すように言うと「お前は鬼か」と豹変します。いやいやいや、金借りたら返すのが当たりやろ!お金を貸してくれたありがたい方である相手を鬼扱いするとは非常識にもほどがあります。お金を借りて返さない方が100%完全におかしいのです。なぜ借りたお金を期日までに返さないのでしょうか。全く理解ができません。
そもそもお金は金融機関など然るべきところ、もしくは自分に投資してくれる方から自分の知見や資産や信用を持って借りるか投資をしてもらうものです。その信用がない時点でお金を借りる・投資される資格がありません。お金がないのなら今の世の中当日で仕事を見つけ、働き、お金をもらう方法はあります。なぜそれをしないのでしょうか。
余談ですが経験上、はっきり言います。自分にとって扶養の義務がない人から「お金を貸してください」と言ってこられた瞬間人間関係を切りましょう。即座に、その場でです。その人はあなたにとって「害」でしかありません。
話を戻します。私もコロナウイルス禍の中で仕事が減り苦しんできましたが、自分自身の信用で資金を準備し、状況を分析していろんな手を打って何とかコロナ前の状況以上に持っていく手筈がようやく整ってきました。自分の信用と力でやっていくのが正しい道です。お金にだらしなくなったり、信用を無くすことをすれば確実に人に嫌われます。
私の見てきた中で特筆的なケース3つを紹介しました。嫌な思いをしたことは確かですが反面教師を見れたことはかけがえのない良い財産です。
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