前回のブログに続いて私のクレーム対応研修について書いていきます。
研修を通じて受講者に伝えたいポイント、研修の進め方をまとめますと以下のようになります。
1.クレームの研修と言うと後ろ向きなイメージとよく考えられるがそうではなく、困難にも前向きな態度で挑んでいくための前向きな気持ちと強いメンタルを醸成するための研修であること。また、クレーム対応研修の国内第一人者の内容に準じた最高水準のものであることを伝えることで研修に臨む受講者の気持ちを高める。
2.講師の研修は数々の心理的などの「ネタ」満載の笑いどころの多い研修です。関西弁で面白おかしく研修を実施する。また事例の紹介や受講生同士のワークやディスカッションを多く織り込んだ実践的な内容であり、受講生からは「あっという間の1日だった」と言われていることを研修冒頭で伝えることで研修の臨む意識を高める。
3.講師の考えるお客様満足の方程式は
商品の魅力×適正な価格×ブランド・信頼力×サービス力
と掛け算である。どんなに魅力的な商品で価格が適切で信頼できるブランドであっても、店員のサービスが悪ければその店で買いません。お客様満足度はあなたのサービス対応力で左右されるものと理解いただく。
4.クレームは初期対応のこじれが80%であり、相手の感情を浄化していくことで解決する場合が多い。そのために必要なカウンセリングスキルについて、心理学や脳科学に基づいた話や手法などを紹介し、面白くてためになる内容をお伝えする。
5.クレームが起きた後は再発防止のために分析を行うことが大事である。講師が開発した分類法を使えばほぼ間違いなくどれかに当たるので(過去1,000以上の自治体でのクレーム事例はすべてこの分類法で網掛けができた実績有)、それを使って分析を行うスキルを身に着ける。またクレームの未然防止のためには情報共有が必要なのでコミュニケーションを取り組織的に対応していく方法を指導する。
6.「誠意を見せろ」という場合の誠意の中身は「カネ・モノ・度を超えた特別扱い」であり、常識範疇を超えた対応はむしろやりすぎで公正・公平さが求められる組織人としてはむしろやってはいけないことであることを理解いただき、不当な要求やカスタマーハラスメントに毅然と対応する強い倫理観とマインド、具体的な対応の仕方を身に着ける。
7.難クレーマーに対して生々しい実例を通じて病的クレーマーや不当要求への対応法を習得する。
8.この研修の究極の目的はお客様満足度向上・SNS時代における企業様のイメージアップ・社員環境の安定であること。
9.「お客様は神様です」という言葉は故三波春夫氏の言葉の独り歩きであり、三波氏の真意は「神様の前で歌うかのようにお客様を神様に見立てて歌う」であり、お客様=神様ではないことを伝え、安心・安全・前向きに職務を遂行していくように講師から強くエールを送り、研修の締めとする。
1日があっという間の小菅の研修はこんな感じで進めます。受講生の納得性は非常に高く、いつも稲妻のような拍手をいただいています。