私は父の実家を継ぐべく祖母たちから言われ、育ちました。その祖母は「私は亀山藩(三重県)の武士の娘」ということに誇りを持っていて、私は祖母から「あなたは武士の子」といって育てられました。そのせいか私は非常に正義感を強くもっております。コンプライアンスやクレーム対応の研修講師をしている根底はそのような祖母の教えがあったせいかもしれません。
私の住む三重県津市では初代津藩主の藤堂高虎公の人気が非常に高いです。コロナでこの2年は開催されていませんが、津の祭りには「高虎まつり」というのもあるくらい親しまれています。藤堂高虎公と言えば最も徳川家康に信頼されていたことが知られており、我々ビジネスマンとしても見習うことは多くあります。今までも2冊ほど高虎公の本を読んだことは有りますが、今かなり分厚い本を手に取って読んでいるのと、高虎公が残した遺訓「二百箇条」をひも解いていく試みを始めました。
二百箇条の冒頭は
「可為士者常之覚悟之事」
サムライたるべき者、常の覚悟のこと
と書かれています。
今風に言うならばこんなところが問われているのではないでしょうか。
ビジネスマンは現代のサムライである。現代では常に死を覚悟するということではないのかもしれませんが、今の日本では強い同調圧力がかかる中息苦しく生きている人が多いですが、我々ビジネスマンは本当にそれでいいのだろうか。一人ひとりが己の存在価値を高め、人様のお役に立つことを主張していくということが令和の世の中で必要ではないだろうか。そこに腹を括り、高い志と決意を持ち戦っていくべきであると。
私は私だからこそできるといった研修を数多く世の中に提供できています。正直、田舎での人間関係のせいで仕事を取られるといった田舎特有の圧力がかかったこともあります。正直ちっちゃい人たちで下らない話なので、そのような人たちとは付き合うのはこちらからお断りだと思います。そんな人たちのことを考えるよりもより存在感を示すビジネスマンになっていきたいと思っています。
高虎公の考えは400年前に書かれたものとはとても思えないほど素晴らしいものです。また高虎公は加藤清正と並ぶ築城の名手です。私はお城も大好きなのですがそちらの勉強も並行してより研究を私なりに深めていこうと思っています。学ぶことは楽しいです。しかも私は学んだことをアウトプットとすることができる職についています。アウトプットこそが本当の学びです。知見や教養を深めていくことこそがコンプライアンスの根幹に掛かります。