全国の自治体や民間企業などでコンプライアンスやハラスメント研修の講師として良く呼ばれます。特に中部北陸の自治体で不祥事があるとかなりの確率で呼ばれているようです。
どうすればコンプライアンス意識を高めていくのかという方法論は色々ありますが、根本的に考えなければいけないポイントは2つで
1に風通し位の良いコミュニケーションの取れた職場を作ること
2にすべてにおいて正しいことを行う倫理観と美意識を持つこと
この2点に尽きると考えています。
不祥事、例えば窃盗行為や痴漢行為などの根底に潜んでいるのは職場でパワハラに苦しんでいて、その結果事件を起こしてしまったとか、職場のコミュニケーションが取れずに苦しみその結果悪いと知りながらも不正な行為をしてしまうといったケースが大半です。
パワハラが蔓延する職場と言うのは下から上に物が言えないことが多いです。3年前の日本大学悪質タックル事件や何度も不祥事を繰り返す日本相撲協会などが典型的です。下からものが言える職場こそが風通しが良い組織であり、コミュニケーションが活性化することで人間関係が良くなりハラスメントなど存在し得ないような状況が作れます。このために言いにくいことを言いやすくするスキルや感じの良い表現、分かりやすい表現などを身に着けていくと有効です。
また、職場風土が良くないにしても徹底した倫理観と美意識があれば、どのような状況であれ「正しいことをする」ということができます。それらを持っていくためには自身の明確な価値観を養っていくことです。寺社仏閣やお城、絵画や茶道具といった美術品などを見て、読書や歴史を学ぶことで教養を鍛え、最新の心理学や脳科学を学び、美味しいものを食べ家族と語らい、ゴルフやテニスで己を鍛え、釣りを探求し、良い音楽を聴き自らもギターがうまくなるよう鍛錬する。今書いたことはすべて私の趣味や楽しみですがこんな感じでいいんだと思っています。私独自の価値観は形成されたなと強く感じますし、明確にこの場合何が正しくて何をしてはいけないのかといった判断基準が持てています。
以前美意識について語った動画がありますのでこちらをご覧ください。私の場合、茶道の師範の資格を持っていた祖母や、慶応義塾大学で美術鑑賞について学んだ妻からの影響が強いですね。まだまだ学びに尽きることは有りません。どんどんどん欲に学んでいきたいと思います。