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サミット人材開発株式会社は最高の人材を育成することを使命とし、みなさまの更なるご飛躍に、そして地域の発展に貢献してまいります。

ブログ コンプライアンスを語る 誰にでも過ちはあるが繰り返さないためにはどうすればいいか

ミス、違反、不祥事を起こしたうちの90%の人は「そんなつもりじゃなかった」と言います。核心的な意図を持った組織ぐるみの不正と言うのは全体の10%程度です。ミスというのは必ず起こり得ます。例えば製造業においては一定程度のミスはリスクとして織り込みます。確率として必ず起こることが分かっているからです。

また、人間は正しい選択をしない生物です。300万年前にアフリカの大地で人間の祖先が木の上からサバンナの大地に降り立った時、数百メートル向こうからものの10秒で襲ってくる肉食獣から逃れるためには「いかに正しい選択をするか」と考えている余裕はありません。「こうしたらいいと思う」と自分に都合よく考えるしかないわけです。人間はいかに正しいかではなく自分にとって都合が良い選択をします。自分の都合のいい方にものを考えていくので正しいところからどんどん離れていくわけです。これがミスや違反を生む根源です。従いまして人間はミスや違反を起こすのだということを大前提に考えていかなければいつまでたってもミスや違反は無くならないと言えます。

ミスや違反を無くしていくには何か起きた時にその原因を考えていき、再発しないように対策を打つということが肝要です。不祥事などが起きると良くあるパターンは「誰がやったのか」という責任問題化する方向に行き、処分して終わりというものです。これではいつまで経っても同じような不祥事が起きます。

昨年、日大の井ノ口理事が背任行為で、田中理事長が脱銭容疑で逮捕・起訴されました。以前より日大には原因を究明して改善していくということが必要と専門家として指摘していますが、今回の話を受けて「やっぱり」と思います。

2015年には田中理事長と山口組六代目組長の2ショット写真が流出した際はだんまりを決め込んでその時は逃げきりました。2018年のアメフト部悪質タックル事件でも結局最後まで理事長は出てきませんでした。2020年にはラグビー部の部員の大麻使用とコーチによるパワハラ事件がありましたが、この際はラグビー部のホームページに謝罪文を半年のみ掲載しただけでした。

また、今回の井ノ口理事の逮捕・起訴で分かったのは、アメフト部悪質タックル事件の際に、タックルをした選手とその父親に「タックルの指示があったと言うならば日大が全力で潰しに行く」と口止めを行った張本人である井ノ口容疑者が理事と傘下の株式会社日本大学事業部の取締役を事件後退任していたのが、事件のほとぼりが冷めた後に復帰していたという衝撃の事実です。これは大問題と言えます。

日大は年間に300億円近い国や自治体からの補助を受けている大学ですので、納税者の立場としてもこれを機会に膿を吐き出してほしいと強く思っています。友人知人にも日大のOBは多いですが母校の名誉回復をしてほしいと思っていることでしょう。日本の社長排出ナンバーワン大学でもあり、社会における貢献度・影響度は多大なものがあります。それだけの存在であるという自覚を持って汚名返上し、同じような過ちをしないようにしていただきたい次第です。

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