私は全国の自治体や企業でクレーム対応やコンプライアンスなどの研修講師をしていますが、コロナ禍が起きるまではオンラインで研修をすることは大学のサテライトシステムを使った経験があるくらいで、極稀にしかありませんでした。
しかし、コロナ禍の中においてオンライン研修やコーチングの需要は増えて、研修やセミナーは100回近く実施してきた中で分かったことがあります。
「しっかりとした準備をすればオンラインでも効果が高い研修が実施できる」ということです。
良い機材を使い、カメラアングルや光の当て方を工夫し、マイクを通しても聴き取りやすい声を出すために現役の歌手であるボイストレーナーからトレーニングを受けたりなど多くの工夫をした結果です。工夫をすれば何事もなんとかなります。
オンラインが普及してうまくいっているならば元に戻す必要は無いと思います。人事顧問をしている中小企業にはここ2年、行っていません。全てオンラインで事足りますので行く必要がありません。商談やお打ち合わせもそうです。オンラインで全く問題はありません。現在、大手美容品の会社様のマニュアルを作っていますが、その多くの人数での懐疑的なお打ち合わせもすべてオンラインです。全く問題なしです。
6年前まで東京でも最も混雑する地下鉄東西線に乗って通勤しておりました。私の85kgの身体が回りから押されて浮くことがあるくらいの強烈な混み具合でした。テレワークがうまくいっていれば、このようなストレスから完全に逃れることができます。
しかし、コロナが少し収まればせっかくうまくいっているテレワークを止め出社を強いる企業があると聞きます。うまくいっているならば生産性は遥かにテレワークの方がいいので止めるべきでではありません。
また、やり方を変えることに対する抵抗というのも良くある話です。やれ言い訳をして変えたくないという勢力はどこの会社にでも一定数必ずいます。確かに変えてはいけないものというものもありますが、そうであっても常に何か問題はないかという意識を持っていくことは必要ですし、変えていくことへの抵抗感自体はごみ箱に捨ててしまわなければいけません。
私は少しでも、それこそ3秒でも1秒でも削るという考えが必要です。その積み重ねをすることで効率化は進めることができます。例えば単語登録をすることなどお勧めです。
メールを送るとき、会社名の前に株式会社が付くのか後に付くのか、相手の肩書は代表取締役なのか代表取締役社長なのか執行役員CEOなのかなどいちいち調べるだけで3分程度はかかります。それを例えば「こすげ」と入力するだけで「サミット人材開発株式会社 代表取締役 小菅昌秀様」と変換するように登録すると5分かかるメール作成が2分で済みます。3分の時短です。1日に10本メールを打つならばたったこれだけで30分の時間短縮です。
「いつ」と打つだけで「いつも大変お世話になっております。」、「さみ」と打つだけで「サミット人材開発の小菅でございます。」、「よろ」と打つだけで「よろしくお願い申し上げます。」なども登録しておくといいです。そのような省略は失礼という人、頭が古いですよ。むしろ間違いが減るので正確で速くて失礼が無くなります。肩書や挨拶などを間違う方が失礼です。
色々やっていけば無理なことは有りません。効率化を考え進めていくことは重要です。