私が社会に出て初めての上司はもろに昭和としか言いようがない上司でした。今も私の住んでいる三重県津市にいらっしゃるようです。
1.仕事は目で盗むもの
2.黙って俺の言うことを聞け
3.俺の背中を見ろ
4.言い訳はするな
この4点セットは本当にひどいなと思います。古臭い。平成初期でこれかと思います。私の最初の仕事は三菱ふそうでトラックの営業をしていましたので、運送屋さんなどに行くと女子社員もいるのにビール会社のヌードポスターが貼ってあった時代でした。今そんなものがあったら完璧なセクハラです。25年という年月は長いんですね。
令和の現代においても「自分がこういった指導を受けたから同じようにやる」という人はまだまだいますが、その考えは今すぐごみ箱に捨ててください。時代錯誤も甚だしいです。私は今50歳ですが、私が受けたような指導をすれば今やパワハラとなるリスクすらあります。数十万から何百万円の損害賠償リスクも存在します。
1.仕事は目で盗むもの
こんな非効率なことはありません。若い人ほど仕事のことは何も分かっていませんので、教え込むということをしなければ育つものも育ちません。Z世代の若手たちは「超合理主義者」ですのでコストパフォーマンス(費用対効果)を重視します。なので仕事のしかたをしっかり教えてほしいと思っています。自主的に自分で目で盗むということが我々と違ってできません。なぜなら少子化の中、手取り足取りの中で育ってきたからです。手取り足取りで育ってきているので手取り足取り指導するしかありません。
2.黙って俺の言うことを聞け
聞けません。手取り足取りの中育ってきているので「腑に落ちない」と動かないのです。納得性の高い話をして、腹の底まで話を落とさないと行動しないのです。懇切丁寧な指導を心掛け実行しましょう。
3.俺の背中を見ろ
コミュニケーションを取るつもりがないのかと言える最低の発言です。上司と部下は向かい合わなければいけません。元なでしこジャパンのキャプテン澤穂希さんが「苦しくなったら私の背中を見なさい」とは意味が違います。澤さんたちはチームメイトからの信頼があっての話で、コミュニケーションを拒否するダメ上司であってはいけません。
4.言い訳はするな
「言い分」は誰にもあります。言い分は聞く必要があります。私自身、33歳くらいの時にありました。「言い訳をするな」と言われてので猛反発。「言い訳じゃない。こちらにも言い分がある。言い分は聞けよ!ごら!」といった感じで叫びましたがそれでも聞いてくれないので抵抗の意思を示すためその日は即時何も言わずに帰りました。言い分を聞いた上で、それが言い訳なのかを判断すれば良い話なのです。言い分は聞きましょう。ましてやZ世代に「言い訳するな」は通用しません。禁句です。
パワハラと取られない指導をして部下を成長させるため、冗談のようですがまだまだこれらに該当している方は多いです。心当たりのある方はいますぐ止めましょう。
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