1,800年前の三国志の魏・呉・蜀の呉の武将の話で大好きな言葉があります。
呉に呂蒙という武将がいました。若い頃から手柄を立ててきた勇猛な武将でしたが、幼いころから字が読めなかったそうです。主君から教養の大事さを説かれて大人になってから猛勉強しました。
その後、蜀の関羽を押さえるためになった魯粛からアドバイスを求められたら、呂蒙は数々のアイデアを出したところ、魯粛はあの学問ができなかった呂蒙が変貌していることに驚き「呉下の阿蒙に非ず」(「阿」は日本語で言えば小さい子どもに「〜ちゃん」といった感じの言葉で、「昔、呉にいた頃の蒙ちゃんとは変わった」の意味です)と言ったところ、呂蒙は「士別れて三日すれば、即ち更に刮目して相待すべし」(日々精進して鍛えている人間は、三日会わなければ別人のように変わっているのもの」とやや「ドヤり」ながら答えました。
呂蒙のようにありたいと心から思っています。3日あれば成長できることは有りますし、その積み上げが人を大きく成長させます。これは50歳になろうが60歳になろうが同じだと思います。
人材育成・人材開発はまさにこのスタンスを持っていくべきものの一つです。日々鍛錬して成長していくためにどうすればいいのかを的確に指導していきたいなと本当に思います。
先日、社員教育をしているお客様の会社で20代前半の5名ほどの社員さんが、半年前からするとたくましくなったり主体性が身に付いたりと短期間で驚くべき成長をされていました。このような成果をどんどん出していくためには自分自身が常にその見本たる存在であり、成長し続けていくことが必要と思います。「士別れて三日すれば、即ち更に刮目して相待すべし」は一生言い続けていきたい言葉です。