学校(高校まで)で学んだことは役に立たないと言う人がいますが、本当にそうでしょうか?
ハーバード大学の心理学者で教育の世界でも高名なハワード・ガードナー博士によると人間の知能は単一なものでなく8つの知能があり、それぞれの能力を教育で伸ばしていける、社会的に役立つ能力と説いています。8つの知能とは以下です。
1.言語・語学的知能
2.論理・数学的知能
3.音楽的知能
4.対人的知能
5.身体・運動的知能
6.内省的知能
7.博物学的知能
8.視覚・空間的知能
私は研修講師・人材開発系のコンサルタントですが業務に直接役立っているのが1・2・4です。テストをしたら自分の中での得意分野は満点でこれらが1位タイでした。
1については小学校から国語を勉強してきたこと、本が好きだったことで鍛えた能力です。2は一番自信のあるところですが、数学・物理(理科の一部)は常に得意でよく勉強したことで基本的な素養を得ました。
4は野球・アメリカンフットボールなど小学校1年生から主にチームスポーツを続けてきたことが大きかったと思っています。
また、講師・コンサルタントとして仕事においては社長や人事の切れ者の方々相手なので教養が求められます。3は中学から楽器を覚えたことが良かったと思っています。また小学校4年生の時点からかなりの歴史オタクで日本史は好き嫌いで言えば最も好きな教科で7の能力を発揮する素養は小4~中3で構成されました。
この話に共感いただくことは多いです。結論、学校で学んだことは役に立ちます。逆に言えば学校でせっかく学んだことを活かし切れていないから「意味がない」と思ってしまうのではないでしょうか。社会に出てから必要な能力開発は幼いころからの蓄積を活かしていけばより有用です。今一度得意な能力を活用していく等考えていけば、人材活用にも大きな効果が期待できます。