少子高齢化の進む日本において優秀な人材を確保し続けていくことは企業の重要な命題です。IT技術者などは新卒で年収2,000万円、3,000万円で採用するという状況です。
スターバックスではアメリカで大学と共同取り組みとして採用した社員を大学で学ばせるといった方法で優秀な人材を確保しています。学生側としたら大学に行こうにも奨学金を借りて、それを長年返してくと言うよりも稼ぎながら大学に通ってスキルアップしていくというメリットがありますのでこのような採用のしかたも日本でも普及していくかもしれません。
逆に採用した社員が定年まで働くという時代ではもうなくなっていきます。あのトヨタですら終身雇用は厳しいと言っています。
私はこれからは「個」の時代にどんどんなっていくと思っています。例えば私は研修会社を経営していますが1人会社で人を雇うつもりはありません。完全に「個」の状況です。研修業界はこのコロナ禍の中、中間マージンを中抜きする多くの研修会社はその必要性を失っていくでしょう。営業社員・事務社員のコストや商品開発、家賃、リース代諸々膨大なコストがかかります。そうすると30万円の研修に時給5,000円の講師が出てくることになります。7時間研修で講師へのコストは35,000円で残り265,000円はその会社に吸い込まれていきます。このような利益構造なのでお客様側から見れば大変費用対効果が低いということです。
私のように「個」でダイレクト販売をしていればこうはなりません。私は他の研修会社(良心的な会社ばかりです。9割の中抜きはしません)から企業研修をいただく場合はおおよそ時給3万円ですが、ダイレクト販売ではその価格のみで販売しますのでほぼ80%を講師料に使えます。
最近では無料オンラインセミナーに集客をしてくれる会社に営業をお任せしています。1人営業を雇えば数百万円の年間コストがかかりますが、12回セミナーを行うのにその5分の1程度の価格で済みます。余計な費用が掛からないことになります。講師がダイレクトに仕事を得ていくことでお客様にとって大きなメリットがあります。
このように「個」で動いていくことがコロナ時代において進んでいくと思います。どこにいるということも関係が無くなります。実際に上記した集客をしてくれている会社の私の担当者は「対面でどの社員とも会っていない」とおっしゃってました。面接から仕事まですべてオンラインでやっているということです。その担当者も会社員ですが大変優秀な方で「個」の存在なんだと思います。
このような人材を確保する、もしくはアウトソーシングすることを企業は考えていく時代になったということが言えるでしょう。