今どきの若手社員・職員の仕事に対するモチベーションの種は本当に様々です。数年前に新卒採用した部下に「働くモチベーションの種は何?」と聞いたら「彼氏とアニメ」と聞いた時はびっくりしました。
部下が何をモチベーションに働いているかを知ると成長させやすいです。上述した元部下は彼氏と一緒にアニメのグッズに囲まれた生活がしたいので営業の世界で稼ぎたいという思いを持ってました。
他にも音楽を楽しみたいだとか、バリバリのキャリアウーマンになりたいだとか、学んだ語学を活かしたいとか働くモチベーションは人それぞれです。
考えてみれば若手だけではなくアラフィフの私自身もそうです。一番は家族(母、妻、娘)とどこかに出かけ(コロナ禍の中で最近は遠出はしていませんが)、美味しいものを食べてわいわいと過ごすことで、その他にも好きなことを我慢せずにやりたいこと(ゴルフ、ギター、テニス、読書、釣り、寺社仏閣巡り、美術鑑賞、将棋、和装など)をやりたいだけやっています。
その中で人として必要な美意識を磨いています。仕事は楽しく正しくやることが大事ですが、そのための根源は美意識、と言ってもそんなに難しいことではなく「素直にきれいなものはきれい、おいしいものはおいしいと言える感性」を持てればよいのです。
このような意識を持つことも仕事に対するモチベーションに繋がります。私はコンプライアンス研修の講師ですのでこのような意識を持つことをいつも説いています。私はこういったことを言えていること自体幸せなことと思っています。
話を戻します。現代の管理職に求められる一つが「部下を理解すること」で、部下のやる気を喚起させていく一歩目が部下のモチベーションの種が何かを知ることです。
一人だけどうにもならなかったのが全くモチベーションの種がゼロだった部下です。色々話をしたのですが趣味もなく好きなこともなくただ漫然と目の前にある業務を淡々とこなすだけといった様子で、何の気付きも与えることもできずに結局1年ほどで退職してしまった、苦い思い出です。この件は尾を引いていていまだにどうすれば良かったのかを考えてしまいます。
管理職研修の結びはSMAP(本当は槇原敬之のですが)の世界に一つだけの花のお話をします。
世界に一つだけの花 一人ひとり違う種を持つ
その花を咲かせるために 一所懸命になればいい
写真は小菅家の花畑です。母は花を育てる名人で今の時期は数十種類の花を見事に咲かせています。母に聞くと種類ごとに育て方が全く違うそうです。今の若手社員たちを育てるのも一緒です。