23年使ってきたソムリエナイフ(ワインを開けるときに使うナイフ)が家のどこかに消えてしまいました。確か5,000円ほどしたものですが、壊れず長年愛用してきました。
このソムリエナイフ、前にも一度家で紛失して見つかったので同じようにまた出てきてほしいです。その一時紛失した時に買ったソムリエナイフは1,000円程度のものでしたが3年で壊れました。(私の使い方が良くないのかもしれませんが)
5,000円で23年使えば 217円/年
1,000円で3年使えば 333円/年
良いものを大事に使えばお得だということが良く分かる事例です。
時計も良い例でしょう。私は時計を4本持っています。
1本目は私が生まれた頃に父が買って、社会に出るときに貰ったオメガ・コンステレーション。この時計は今はメインでは使ってませんが唯一の革バンドなのでたまに気分を変えたいときに使います。若い頃は「良い時計してるね」と言われたら「私が生まれた頃に父が買った時計を社会人になった時に貰ったものなんです。私と一緒に時を刻んできた相棒です」というと、相手に良い印象を持ってもらえていました。若い頃、お客様から信頼を得るトークとしてよく使いました。
2本目は29歳の時に買ったオメガシーマスターです。4本目を買うまではエースでした。今も海やプール、テニスの時に使うスポーツ用として重宝しています。
3本目は父がくれたボームアンドメルシエ・リビエラです。この時計は薄型で非常に軽いのでパソコン仕事をする日に使っています。
4本目は結婚記念で夫婦ペアで買ったカルティエ・ロードスターです。結婚以来、小菅と言えばロードスターというイメージを持っていただいています。実際にリシュモンジャパン様(カルティエ等のコングロマリット企業)とお取引をしていましたことも大きいです。
これらを持っていることでどれだお客様からの信頼を得たことでしょうか。私の売上にはかなり貢献してくれています。後から聞いたら、
「まずスーツをパリッと着ていて良い時計と手入れのされた革靴を履いて、堂々と話される姿を見て小菅を選んだ。」
とお客様方は言います。
また父から受け継いだ時計も私が買った時計も次世代に受け継いでいくことができます。大事にメンテナンスをしていけば100年以上使えます。(コンステレーションとロードスターは自動巻きなので5年に1度程度のオーバーホールが必要で1回30,000円程度の費用が掛かります)
いずれロードスターは娘が結婚したら娘夫婦にあげようと思っています。(結構重い時計なので年を取ったら軽いのに変えたい気持ちもあります)。購入後14年経ってもそのデザインは色褪せず優れています。
代々受け継いでいくということには意味があります。先祖様や祖父母、父母を敬っていく気持ちは人を強くします。良いものを大事に使っていくことはそこに通じます。