小菅のコンプライアンス研修受けたら習得できるノウハウについて紹介いたします。
1,今やコンプライアンスは法令遵守だけではなく、組織人として、企業・自治体としての倫理観を持ち、すべての利害関係者への信頼確保をすることこそがコンプライアンスの本質であることを理解いただきます。
2.瞬時に情報が拡散するSNS時代において、問題やコンプライアンス違反が発生すると「誰が問題を起こしたか、いい加減な組織だ」といったレピュテーションリスク(風評被害のリスク)が発生し、民間企業であれば存続の危機にもなること、ソーシャルメディアの恐ろしさを伝えます。また自治体や企業で情報漏洩は毎日のように起きていることを事例を使って紹介し、情報に対する意識を高めます。
3.21世紀のコンプライアンスの歴史を時系列でたどって2022年の今、いかにコンプライアンスが重要であるかを21世紀のコンプライアンスの生き字引・当事者である講師(講師は21世紀のコンプライアンスの在り方を変えた事件の関係者です)にしか話せない内容をお伝えします。
4.不祥事が起こった際に、いかに迅速な対応をする必要があるのかを事例を使って理解いただきます。
5.不祥事の際、組織としてまずい対応をすれば100億円単位の損失が出るという日本大学の例を使い、不祥事の恐ろしさ、パワハラ体質・隠ぺい気質な組織のまずさを深く認識いただきます。
6.コミュニケーションの取れた風通しの良い風土こそがコンプライアンスが良い組織であり、トップダウンが強く、パワーハラスメントが横行する、現場の言うことを聞かない組織がいかに問題を起こし倒産したかということを、講師がかつて所属した急成長ベンチャー企業の例を使って理解を深めます。
7.倫理とは何か(倫理とは人の輪の中での決まり事、社会で守るべき秩序)を説き、不当な要求やことなどには決して応じない強い意志を醸成します。
8.公務員の場合、自分たちが思うほど民間からは倫理観が高いとは思われていないことをデータで知っていただき、自分たちこそが公務員は高い倫理観を示すのだという意欲を醸成します。
9.職員の金銭的欲望、ミスの隠蔽、人に弱みを握られる、組織のノルマなどのプレッシャー職員の倫理的な意志の弱さや甘え等、コンプライアンス違反の根源が何かを知ります。
10.人間の脳はなぜわかっていてもミスや違反をするのか、心理学や脳科学の見解を伝え、そもそも人はミスをする生き物、まじめなようでも手を抜く生き物であることを理解することでミスや違反をする前提で防止策を考えるというスタートに立ちます。
11.人には先入観があり、意識しないと100万回見てもそれが何かを理解しないことを知る。人は見えているものを見ているのではなく見たいものを選んでみている、聞こえるものを聞いているのではなく聞きたいものを選んで聞いているので、コミュニケーションにおいて見る・聞く意識を持つことの重要性を知る。
12.常に疑問を持ち、気づく感性の大事さを認識する。
13.不祥事を起こした人の90%が言うセリフが「そんなつもりじゃなかった」という言葉で、つい魔が差してしまい、その結果不祥事を起こしてしまうということを伝えることで今後「魔がささない」ように指導をします。
14.アメリカの犯罪心理学者の割れ窓理論(街で1枚のガラス窓を割れたままにしておくと、他のガラス窓も割っていいんだという心理が働き、他のガラス窓が割られ結果街が荒れるという現象)を紹介し、コンプライアンスの方程式は「100-1=0 99点でも0点」であること知り、日本ではこれを徹底している例としてディズニーランドを例にしてコンプライアンスに対する意識を高めます。
15.ミス、違反、ハラスメントが起きる原因を考えないといつまで経ってもそれらは減りません。そのために原因を追究する方法である「トヨタのなぜなぜ分析」と講師のお客様の建設会社で実際にあった建物を建てたら屋根が南北真逆だった事例を使って「ピラミッドストラクチャー」という技法を紹介することで問題の原因を突き止めるスキルを身に着けます。
17.細かく進捗状況をする報告のポイント、悪い時ほど早く言う相談のポイントといったコミュニケーションにおいて重要な報告・連絡・相談のポイントを解説します。
18.仕事とは結果を出す過程でプロセスを正しく守っていくこと、胸を張った行動が続けられたかどうかが重要であること、法令を遵守し組織倫理を守りすべての利害関係者への信頼確保こそがコンプライアンスの本質であり、これらを根気よく継続していくことを説く。そのために常に仕事に対して誇りを持ち正しくやることを気づかせる。皆様は京都市の「お宝」である大事な人財であり、常に業務をよりよくできないかという問題意識、自分とは関係がないということではなく自分なりに関わる当事者意識、そして何よりも間違ったことをしない美意識を持つことがコンプライアンスの根底であることを知っていただきます。
最後に「欧米のエリートビジネスマンはより良い正しい判断力を養うためにアートスクールに入ったり、仕事の前に美術館に行きます。より正しい判断をしていくために美意識を磨くことが重要なのはハーバード大学などで証明されています。スポーツがお好きならばトップアスリートの躍動する姿を見るのも良いです。音楽を聴くのもいいですし、おいしいものを食べることもいいです。ぜひ美意識を鍛え、コミュニケーションが活性化した組織づくりを皆様で進めてください。」とエールを送り、研修の締めの言葉といたします。
このような流れで研修を実施しています。コンプライアンス研修にありがちなこういったことをしてはいけないといった「戒め型」のコンプライアンス研修ももちろん必要ですが、それにプラスしてなぜ人はわかっていてもエラー(ミス)や違反を犯してしまうのかといった前提に立って考えることやどうすれば違反やミスをなくしていくのかといった「発展型」の研修も必要です。この研修では最新の心理学や脳科学に基づいた人間の脳の働きや人間心理について豊富な事例等(不祥事が起きやすい心理的メカニズムや実際の不祥事の考察)を使い、風通しの良いコミュニケーションが活性化した組織こそがコンプライアンスの良い組織であることを理解し、組織としてのミスや違反を防ぎ、風通しの良い組織を作るための現場の声が上がっていく組織を作っていくためにはどうすればと言うこと、また問題の原因究明し原因志向で考えていくためにはどうすればいいのかと言うことについてユーモアを交えながらお伝えします。