妻は腕利きのグラフィックデザイナーです。一部上場の会社からの仕事も多く、また私と組んで企業のマニュアルやパンフレットを作ったりしています。
これからビジネスマンに必要になるのは美意識です。論理性と感覚の融合が注目されています。正解が予測できた時代ではなくなりましたので単に論理的に考えるだけではなく感覚的に判断していくというビジネススキルが必要です。欧米のエリートは正しい判断をするためにアートスクールに通ったり、仕事前に美術館に行きます。
私はこのブログのタイトルにあるようにクレーム対応やコンプライアンスの研修講師をしています。コンプライアンスの研修の締めの言葉はプロ人財としてさらに改善できないという問題意識を持ち続けること、他人事ではなく当事者意識を持つこと、そして美意識を持つことが正しく仕事を進めるうえで大事であることを説いています。
美意識と言ってもそんなに難しいことではなく、きれいなものを見て素直にきれいと言えること、おいしいものを食べておいしいと素直に言えること、トップアスリートが躍動する姿を見ることも当たりますし、自分自身で運動をすることや楽器を弾いて楽しむこと、素人の手遊びですが陶芸をすることやお茶を点てること、絵を描くことなどなどです。
さらにこの内容を発展させていくために、妻からデザインというものを一から学ぶことにしました。美しいデザインというものを理解していくことで間違いなく美意識は高まると考えています。配置であったり、色使いあったり、構成であったり、デザインの内容を私の研修に入れていくといったことがまず一つです。
私の研修に取り入れる他にも何かできることはあると思うので、もっと掘り下げて考えていきたいと思います。妻は私の「美」の師匠です。妻がいなかったら光の画家フェルメールに興味を持つことはなかったですし、家の中できれいに花を生けることや書画に多く親しむこともありません。(妻は書道の師範の資格を持っています)。娘は来年6年生になり、中学受験が終われば妻は本格的に書道を再開するので、こちらも習おうと思っています。
今日読んでいる本がこちらです。ビジネスにはデザイン思考が必要な時代です。