先日、羽生弓弦選手を始めとした世界のトップスケーターの祭典、ファンタジーオンアイスのチケットが運よく当たり見てきました。
極上の時間を過ごせました。魔法にかかっていたような、何とも心の贅沢でした。
羽生弓弦選手の美しい動き、荒川静香のイナバウワー、ランビエールのしなやかな動き、北京オリンピックアイスダンス金メダルペアの見事にシンクロした動き、ジョニーウィアーの独自の世界観、坂本花織選手の溌溂さ、三原舞衣選手のなんともかわいらしい表現、ここでしか見れないロープを使って空中10mくらいに浮くペアの圧巻の演技、コラボレーションアーティストのスガシカオと広瀬香美の歌声、他にもありますがどれもこれも本当に素晴らしくて素晴らしくて、目がウルウルしてしまいました。一瞬ですがあまりにも幸せ過ぎて「このまま死んでもいい」と思ったくらいでした。(隣にいた娘と妻の姿に気づき我に返りました)
コンプライアンスやハラスメント防止の研修ではいつも4つの意識を説きます。まずはコンプライアンス意識です。強い倫理観を持ち、堂々と胸を張って正しいことをするという意思を持つことです。
次に問題意識です。時代はどんどん先に進みますので現状維持は後退を示します。常に何か問題はないか、改善できないかを考えていかないと時代に取り残されます。よりよくしていくこと、BESTも大事ですがスピード感をもってBETTERをやっていくことの大事さを説きます。
3つ目がプロ意識です。仕事をしてお金を貰っている以上プロです。プロとしての責任を全うする強い覚悟を持つことです。
そして最も根底にあるのが美意識です。強い美意識があれば正しい判断をするようになります。欧米のエリートビジネスマンたちはアートスクールや美術館に通っています。時代がどんどん進む中、論理的思考だけではもうやっていけないので、正しい判断力を身に着けるために美に目を向けるということはハーバード大学などの研究で分かっています。
私も正しい意識を身に着けるため、美術史を専攻していて現在デザイナーである妻から習ってまだまだ拙いですが絵を描いたり、美術館、寺、神社、城、庭園などにはよく足を運びます。
トップアスリートが躍動する姿にも美は存在します。ほんとに今回、ファンタジーオンアイスを見に行けてよかった。一つの美の極致を見れました。
どこまでも妥協のない羽生結弦選手の演技を見て思ったのが、「この人は1ミリたりとも手を抜くことや悪いことを考えないのだろうな」です。私ごときが彼の極致に達することはできないですが、彼から感じた美意識を少しでも理解したいという思いです。最高のものが見れました。
https://www.fantasy-on-ice.com/