昨日のフィギュアスケートの羽生結弦選手の決意表明、実に清清しく新たな決意を強く感じました。羽生選手からすればやるべきことをやって更に先に進み高みを目指すということと受け取りました。ご本人は一切涙がありませんでしたが、会見を見た織田信成さんが号泣しているのを見て微笑ましく思いました。
織田さんは平昌で羽生選手がオリンピックを連覇した時に松岡修造さんの「本田武史選手(ソルトレイクシティオリンピック4位、世界選手権で銅メダルを2回獲得)、高橋大輔選手(バンクーバーオリンピック銅メダル、2010年世界選手権金メダル)、織田信成選手と日本男子フィギュアは歴史を作ってきました」との発言を聞いて号泣してました。あれも微笑ましかった。
羽生さんの昨日の話のプロに転向する中で、3つ優先順位をつけるならという質問にこう答えていました。
1.成功させられる努力をすること
2.人間として美しくあること
3.勉強を怠らず常にアップデートすること
その結果、深い人間そして深いスケーターになっていきたいとおっしゃってました。
このお方のことはソチ以前から大ファンですが、やはり素晴らしい人格者だと思いました。私より23も若いから息子位の年齢ですが本当に心から尊敬します。羽生さんのような気持ちであれば「悪いこと」などするわけがない。常にこのような心持でありたい。私も平素、コンプライアンス研修の講師として「プロの誇りをもって前向きに努力しよう、人として正しいことをしよう、常に自分を鍛えよう」と言い続けています。レベルは違いますが同じようなことを思っていますのでこの話は大変共感して聞いてました。
先月、アイスショー、ファンタジーオンアイスのチケットをラッキーにも入手し、念願の生羽生結弦選手を見れた後ということもありましたので、余計に話されていることの意味が感覚的に理解できたとも感じています。
プロのスケーター・アスリートとして活躍されていくということで、これから羽生選手が座長となってショーが開催されるとの報道もあります。ということは彼の演技をみえるチャンスが増えるということになるでしょう。美意識を鍛えるためには彼のショーは最高です。ファンタジーオンアイス、あんな心の贅沢は50年生きてきて初めての体験でした。素晴らしい体験でした。できるだけ多くの方に羽生選手の演技を見てほしい。
論理的に考えるだけでは複雑化した現代社会において正しい判断はできません。ハーバード大学の研修等で分かっていますが、ビジネスにおける判断力を身に着けるためには「美意識」を鍛えることが有効で、欧米のエリートビジネスマンはアートスクールに通ったり、仕事前に美術館に行きます。
トップアスリートの躍動する姿には確実な美が存在します。羽生結弦選手は確実に私の美意識を高めてくれました。また見たいなあ!