妻はカタログやパンフレットなどのグラフィックデザイナーの仕事をしています。デザイナーというのは高い感性が必要な仕事なので、年に何回は東京に行って最新のデザインが導入されて施設などに触れないといけないとよく言います。
その感覚はよく分かります。先日は銀座SIXに行きましたが、やはり良かったです。感性が刺激されます。そういった感性を鍛えていくことこそがコンプライアンス意識の根底を支えてくれます。
正しい判断力を身に着けるためには美意識を鍛えることが有効であるとハーバード大学などの研究で分かっています。だから感性を磨いた方が良いということです。絵画を見たり、神社、寺、城、庭などに行ったり、音楽を聴く、自分で楽器を弾く、絵を描くなんてこともいいですし、おいしいものを食べる、トップアスリートが躍動する姿を見るなんていうのも良いでしょう。このようなことをしていくと美意識が身に付き、正しいことをしていくためのコンプライアンス意識は高まります。
営業の世界でもこの考えは重要視すべきと私は考えています。数字を追うだけだと人は不正をします。粉飾決算や不正といった数値的な不祥事は世の中で多発していますが、その根源は何としても数値を達成しようとする経営陣の考えであり、ゆえにパワハラをしてでも現場を従わせて無理やり帳尻を合わせる。このようなことをしているから企業として存続できないダメージを受けてしまうわけです。
正しく数字を出していこうとするのであれば、営業であるならば「カッコよく」仕事をしていきたいものです。ビシっと質の良い生地のオーダーメイドのスーツとシャツで身を整え、1万円以上のネクタイ、3万円以上のピカピカの靴、良い時計を着け、一部の隙の無い身なりであるべきです。(ただし派手であるということではありません。)
皆さん自身が買い手であるときに思いませんか?ペラペラの安っぽいスーツを着た身なりの悪い営業や販売員からものを買いたいですか?私はお断りです。私は売れている人から適切なサービスを受けて満足してものを買いたいと思っています。だから身なりの悪い人が来たら担当を変えてもらいます。そんな人からは絶対にものを買うことはありません。
今やイージーオーダーのスーツは30,000円で買えます。少しものの良いイタリア製の生地を使っても50,000円くらいです。オーダーのスーツはやはりスタイルを良く見せてくれます。先日、スーツを着た私を見た小6の娘が「お父さんって、実はスタイルいいよね」と褒めてもらいました。結構嬉しいものですね。スーツはオーダーに限ります。
時計は20代前半くらいならば2~3万くらいのものが妥当だと思いますが、20代後半になり実力がついてきたら「年齢万円」くらいの時計をしたいものです。お金を持ったお客様は時計と靴を見ていますよ。私と同じくちゃんとした人からしか買いませんので、妥協してはいけません。若い層がお客様ならそうでないかもしれませんが、相手の年齢や役職が高い方ほどそこを見てます。スマートウォッチは道具としては便利でしょうが、購入の決定権者を相手にするならば避けるべきです。例えば、世界中の投資家を相手にする投資法人の社長は1,000万円以上の時計をしてました。時計はステイタスの証なのです。単なる便利な道具ではありません。
このような心掛けをしていたら自然と数字はついてきます。カッコよく仕事をしましょう。コンプライアンス意識も営業成績も上がります。