コンプライアンスについての動画配信シリーズを企画しています。
シリーズ1は「押さえておきたいコンプライアンスの基本」をこれから作成していきますが、第2弾は「なぜ人間は分かっていてもミスや違反をするのか」といったことを話していきたいと思い、下記カリキュラムを構成しました。
1.なぜコンプライアンス違反が起きるか
金銭的欲望・ミスの隠蔽・人に弱みを握られる
組織のプレッシャー・倫理的な意志の弱さ・甘え
ルールを知らない・他者の違反の見過ごし
2.ミスや違反は教育などで防げるか
ミスや違反をした人の40%に教育やトレーニング等効かない
先入観や思い込みを排除する必要がある
3.先入観や思い込みをいかに排除するのか
エラーと違反の方程式
割れ窓理論
4.まわりの行動への気づき
出勤状況・あいさつ・身だしなみ
ルール違反・態度・不審な行動
5.人はそもそも違反やミスをする生き物
人間は満足化基準で一早く意思決定をする
人間は手を抜く 先入観と思い込み
同級生はピーチ姫?
6.不正のトライアングル
動機・機会の認識・正当化
7.組織的取り組みと個人的取り組みの両方が必要
JR福知山線脱線事故
六本木ヒルズ回転ドア事故
ヒヤリハット(ハインリッヒ)の法則
今までに世の中に紹介されている話にプラスいろんな話を盛り込んで構成していこうと思います。
コンプライアンス違反、ミス、不祥事、ハラスメントを起こした人の90%は「こんなつもりじゃなかった」と言います。私自身、昔パワハラを受けて会社を辞めたことがありますが、その時に元上司はそのままこのセリフを言ったことをよく覚えています。このセリフを言わないようにするためにこのカリキュラムはとても有効です。知らず知らずにそんなつもりはなくても悪いことをしているということにならない予防ができるのか今回のカリキュラムです。
カリキュラムの5にありますように人は満足化基準で決断をします。300万年前に人間の祖先が大地に降り立った時からものの数秒で100m向こうから襲ってくる肉食獣と「闘争」か「逃走」を選択しなければいけないので何が正しいのかと考えていたら間に合わないので自分がとりあえずどちらかを選ぶという判断をするわけです。この機能は現代人においてもアップグレードされていないので我々は何が正しいかではなくいかに自分にとって都合がいいかという判断をする、だから間違うという前提に立たないといつまで経ってもミスや違反はなくならないということです。そこをしっかり理解していくという話になります。