スケジュールをパンパンにきっちり8時間入れたりするとどこかで軋みがきます。多くの仕事で「急ぎ」の仕事が急に入りますが、その急ぎに対応する時間、クッションタイムを2時間ほど取っておくと突然急ぎが入っても対応することができます。
スケジュールを組むときは仕事を
1.重要で急ぎの仕事
2.重要だけれど急ぎでは無い仕事
3.重要ではない作業や雑務
の3つに分けて進めるのが小菅式です。
まず2時間のクッションタイムを考慮しながら1の内容を1日のスケジュールに入れていって、急ぎが来れば空いている時間で対応し、急ぎが来なければ2の仕事を前倒しするか段取りを付ける、3の仕事をまとめてやる(作業や雑務はまとめてやると効率的です)と良いです。
1の仕事は目の前にある重要な事なので誰でもしますが、2の仕事でよくあるのが「先の話と思っていたら、目の前近くまで来てしまっていた」というパターンです。私はいろんな方と仕事をしてきましたが、仕事上手な方と言うのはこのパターンにはまらず、急ぎになる前に片付けるか段取りを付けておくことをやっています。仕事上手のポイントはここにあるといっても過言ではないでしょう。
特殊なケースではありますが、私のやっている研修講師と言う仕事は基本的に「急ぎ」がありません。なぜならば研修というのは実施する2か月以上前にご依頼をいただくことがほとんどだからです。研修には4,000回以上関わってきていますが、例外的に「明日、会社のイベントなんだけど講師の依頼を忘れていて、明日小菅先生空いてますか」ということと「不祥事があったので10日後までにコンプライアンスの研修をお願いできないか」ということぐらいがあっただけです。急ぎの仕事はまずありません。その上、研修実施の2週間前までには研修テキストは納品しています。仕事を貯めない癖をつけているので究極の仕事の進め方ができてしまうという訳です。
このような仕事の進め方は例外的な事ですし、あまり参考になる話ではないかもしれません。しかしながら私が今回言いたいのは「現実に理想的な状況を作れていることを知ってほしい」ということです。言い換えれば「もののやり様はいくらでもあるかも知れない」と可能性を見出してほしいということです。
少しでも時間を効率的に使うということは労働生産性を高め、働く人たちがより健康で豊かな幸せな生活ができることにつながります。社会全体で本気で考えていく必要があることと思います。