今日もコンプライアンス意識を焚けめていくための美意識の大切さを話します。来週月曜日の動画ではコンプライアンスの根底は美意識を持つことであることを話します。
家内と出会ってから私の美意識や審美眼が上がっていったという話は先日しましたが、この10年でその成果を感じた話を3つのうちの1つ目をします。
茶碗 馬蝗絆(ばこうはん)
茶道は薄茶をかじった程度で、高校・大学の時に数回お茶室で茶会をしたくらいですが、道具フェチなので茶器が好きで茶器を鑑賞することは趣味の一つです。
昔、この世のものとは思えない綺麗な青い器である馬蝗絆というものがあると聞いていました。以前より一度拝見したいなと思っていましたが、馬蝗絆は突然私の目に留まりました。
8年ほど前ですか、東京・三越前の乾物屋で昆布と鰹節を買ったら三井記念美術館の割引券をいただいたので、折角だからと見に行きました。
館内に入って少ししたら40メートルくらい向こうに「鮮やかに輝く青い何か」が私の目に入ってきました。「もしや、馬蝗絆か」と感じたらやはりそうでした。突然出会ってしまいました。下の写真が馬蝗絆です。
写真ではあの美しさが伝わらないですね。東京国立博物館蔵で、茶の湯系の展示がある場合に良く出展されるようですので是非本物をご覧いただきたい。これは人間が作った美の極致の一つです。
これを40メートル離れたところから認識できた自分の美意識の成長に大きな喜びを感じました。確実に審美眼が磨かれたことを強く感じました。
最終的に正しくものを見れるか、正しい判断ができるかどうかはこのような美意識、プロ意識、問題意識を持てるかどうかだと思います。コンプライアンス意識を持つために、正しく仕事をしていくために必要なことだと強く感じています。