私は言うことははっきり言うタイプではありますが、それを言いやすくするために「ちょっときつい物言いになるかもしれないけどごめんね」とか「しっかり伝えたいから、言いにくいけどはっきり言うね」というようなクッション言葉を多用しています。これだけでも相当相手に(部下に)ソフトな印象を与えることができます。
アサーティブコミュニケーションとは自他尊重のコミュニケーションの取り方で、言いにくいことを言いやすくするのですが、これができていればよほどのことがない限りはパワハラやセクハラと取られることはないと思います。
5年前まで10年間東京におりまして、長い間管理監督職をしていました。私は177cm85kg(当時)で見た目の迫力がある上に関西弁丸出しの上、低音でよく声が響くので威圧感が半端ではないとよく言われましたので、より注意しないとパワハラだと言われかねないので相手を立てながら自分の言いたいことを言うということに注意を払ってきました。関西特有の軽いノリも幸い持ち合わせておりましたので、「おもしろい上司」という風に取ってもらえましたので、多少の冗談も通じやすいですし、モノが言いやすい上司としてやってこれました。
そういえば毎年新卒の部下が入ってきた際に「彼氏や彼女はいるの?」と聞いたことはないです。何となく話をしているうちに「彼氏が~~なんですよ~」と向こうから言い出します。私の場合、娘の話ばかりしているので、逆に向こうから自分のことを知ってほしいと思うのかもしれないですね。
それぞれの方々のキャラクターによって様々ですが、親しみやすさとか話しやすさ、信頼感、にこやかな感じ、冷静だけれども落ち着いた感じ、武骨だけど頼もしい感じ・・・色々あると思います。ルールと法律を守った上でコミュニケーションと信頼関係を作っていければ早々ハラスメントだと言われることはまずないでしょう。
どうすれば「ハラスメントになってしまうのか」と考えるのも大事ですが、「そもそもハラスメントにならないためにどうすれば良いのか」と考えることも必要ですね。そういったキャラクターが確立できれば安心です。私の場合は「奥さんと娘を大事にしている関西弁のおもろいおっさん」でした。
他部署の新卒の女性にものすごく好いていただいたこともありますが、理由は「家族が大事で絶対になびいてくれなさそうなところがいい」って安パイってことやんかいっ!
本日3/1より4/1までの1カ月間、パワーハラスメントについて動画を10回お送りします。
昨年令和2年6月1日よりパワハラの法律が改正され、中小企業でも令和4年4月1日よりその法律が適用されるようになります。罰則ではありませんがパワハラを通報され、厚生労働省などからの指導にに従わない場合は社名を公表されるといった実質的なペナルティもありますので、まずは
1.会社としてのパワハラへの方針作り
2.社内相談窓口の設置
3.ハラスメントに関する研修の実施
といった取り組みから始めていきたいところです。
今回の動画は10回シリーズの全体像についてお話をしています。3分ほどですので是非ご覧ください。
厚生労働省のこちらのページもお読みいただければと思います。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/seisaku06/index.html
学校(高校まで)で学んだことは役に立たないと言う人がいますが、本当にそうでしょうか?
ハーバード大学の心理学者で教育の世界でも高名なハワード・ガードナー博士によると人間の知能は単一なものでなく8つの知能があり、それぞれの能力を教育で伸ばしていける、社会的に役立つ能力と説いています。8つの知能とは以下です。
1.言語・語学的知能
2.論理・数学的知能
3.音楽的知能
4.対人的知能
5.身体・運動的知能
6.内省的知能
7.博物学的知能
8.視覚・空間的知能
私は研修講師・人材開発系のコンサルタントですが業務に直接役立っているのが1・2・4です。テストをしたら自分の中での得意分野は満点でこれらが1位タイでした。
1については小学校から国語を勉強してきたこと、本が好きだったことで鍛えた能力です。2は一番自信のあるところですが、数学・物理(理科の一部)は常に得意でよく勉強したことで基本的な素養を得ました。
4は野球・アメリカンフットボールなど小学校1年生から主にチームスポーツを続けてきたことが大きかったと思っています。
また、講師・コンサルタントとして仕事においては社長や人事の切れ者の方々相手なので教養が求められます。3は中学から楽器を覚えたことが良かったと思っています。また小学校4年生の時点からかなりの歴史オタクで日本史は好き嫌いで言えば最も好きな教科で7の能力を発揮する素養は小4~中3で構成されました。
この話に共感いただくことは多いです。結論、学校で学んだことは役に立ちます。逆に言えば学校でせっかく学んだことを活かし切れていないから「意味がない」と思ってしまうのではないでしょうか。社会に出てから必要な能力開発は幼いころからの蓄積を活かしていけばより有用です。今一度得意な能力を活用していく等考えていけば、人材活用にも大きな効果が期待できます。
本日は動画配信の木曜日です。研修内容を子育てに活かすシリーズ3回目で2種類のリーダーシップについて語ります。
リーダーシップと言うと「引っ張り上げる、目標達成する、一丸となっていくために鼓舞する、先頭に立つ」といったイメージを持たれる方が多いと思いますが、それだけではなくもう1種類のリーダーシップがあります。「支える、下から支援する、みんなで仲良くやる」と言う「支援型、組織維持型」と言われるリーダーシップです。
学校でも少人数化クラスへの取り組みも進み、「面倒見良く手取り足取り」育てられてきた30代半ばまでの世代への指導においてこのリーダーシップの発揮は欠かせませんが、今の子どもたちにも同じことが当てはまります。
昔みたいに「黙って俺に付いてこい」「つべこべ言わずに俺の話を聞け」は通用しません。今の子たちは腑に落ちないと動きません。
ただし、支援型ばかりだと甘やかせるばかりです。この2つのリーダーシップを時と場合に合わせて使い分けることが大事です。4分ほどの動画ですのでご覧ください。
本日はZOOMを使い、長野県のある自治体の2時間のコンプライアンス研修を2回実施しました。1日研修など長い研修はワークをたくさん入れますが、2時間研修はぶっ通しでしゃべりっぱなしなのでパワーがいります。今日も思い切りパワフルさを発揮してきました。喜び脳内ホルモンがドバドバと涌いてます。
コンプライアンス違反の原因はいろいろありますが、良くあるものの一つは職場でのハラスメントやコミュニケーション不足によるものです。最近、本日とは別に不祥事が起こったので私に声がかかり研修を実施したケースが2件ありましたが、その2つとも不祥事(痴漢、クレジットカードの不正利用)の原因は上司からのパワハラを受けていて、そのうっ憤を晴らすために事件を起こしたという経緯がありました。
いまだに「昭和か!」と突っ込みたくなるようなパワハラを聞きました。延々と怒鳴り散らして人格攻撃をするとか、ありえない話です。しかし、令和の世になっても相変わらずこの手の話を聞きます。まずはコンプライアンスやハラスメントについての常識と意識の持ち方を世に普及させていかねばいけないと考えています。
また、コンプライアンス意識の高い職場はコミュニケーションが良いので、そのような組織作りをしていくことも必要です。三菱UFJリサーチ&コンサルティング社によると新卒者が会社に求めることの不動の1位は「人間関係が良い」ことです。
コンプラ意識が高くコミュニケーションが活性化した職場を作っていくために、より多くの自治体や企業で本日実施した私の研修を広めていければと思います。
本日は動画配信の月曜日です。先週の1話目に引き続き、子育てに関するお話で「ほめ方・叱り方・諭し方」です。
部下指導の研修は名古屋市役所様、四日市市役所様、伊勢市役所様などの自治体やポリテクセンター様での仕事で数多くやってきています。その内容から実際に私が子育てに活用している内容をお伝えしております。
私の娘は今春、小学校5年生になりますがずっと指導してきて勉強をする習慣や本を読む習慣はしっかり身に付きましたし、知的な好奇心を強く持っています。いつも目標を持って事に取り組み、しっかりほめてあげることの効果や腑に落ちる叱り方・諭し方について語りました。今回は4分ほどの動画です。
本日は3月に実施する自治体様の不当要求対応研修の事前アンケートを見て指導内容を考えています。50件ほどのクレーム事例がありますが、本当に皆様「聴き過ぎ」です。たいていは上司から「とにかく聴け」と言われています。これは正していかないといけません。
この上司世代は認識を改めていく必要があります。10年前のクレーム対応の弊害が顕著に出ています。その当時のクレーム対応研修はマナーの延長線でとにかくお客様を神様扱いして、とにかく話を聴いて聴いてなだめて納めるというものです。しっかり話を聴くことは確かに大事なのですが、3時間も4時間も、果ては7時間もですとか、2カ月間毎日2時間電話がかかってくるとか、異常です。ありえません。上司世代はこの「とにかく聴く」のクレーム研修を受けている場合が多いので、部下にどれだけ時間をかけてでも対応しろと言うばかりで、その結果長時間対応という事態を引き起こしてしまい、職員の皆様を困らせ、疲弊させています。
今やクレーム対応の対応時間の基準は2時間です。私は全国の県庁や市・町で多くの研修をしておりますが、対応の速い自治体ですと既に3年前にクレームに関するガイドラインを作成されています。その中でどちらでも「クレームは1次対応者が1時間対応してまとまらなければ2次対応者が1時間対応して、それでもまとまらなければ一旦話を打ち切る」といった旨の文章があります。自治体ではどんどんこれがスタンダード化しており、今後は常識になると考えています。実際に私の研修でこの話を提案したところ採用された自治体もあります。
また、昔の研修ではお客様を神様扱いしすぎたこともあり、それが「お客様は神様ではないのか!」と言うようなモンスタークレーマーを生み出していったという弊害もあります。自分のことを神様と言う神経が私には理解できません。お客様は神様ではありません。むしろ度を超えた要求に従うことは「悪」です。自治体でも企業でも全てのお客様への公平・公正さが大事であり、度を超えた特別扱いはしてはいけないことです。
対応の基準を作り、それを超える対応はしないということを明言していく。これからの世の中をそのようにしていきたいと思っています。
本日は動画配信の木曜日です。私のマネジメント・部下指導・コーチングなどの研修での指導内容は「子育て」にも使えます。私の研修には小中学校・高校の先生や大学職員も受講していますし、子育てに使える様々な内容があります。
その中で、明確な目標を設定させるという話が本日の動画の内容です。人間の脳の特性を活かした指導法です。非常に単純で簡単な方法ですが、そうだからこそ効果は出ます。実際に高い効果を生んでいるので是非お子様に実際にやっていただきたい内容です。
日々の目標設定⇒達成⇒ほめる のサイクルを繰り返すと子どもはより大きい目標を自らが持つようになり、机に毎日向かうことが習慣化され、学力が向上しということにつながっていきます。4分の動画です。
1,800年前の三国志の魏・呉・蜀の呉の武将の話で大好きな言葉があります。
呉に呂蒙という武将がいました。若い頃から手柄を立ててきた勇猛な武将でしたが、幼いころから字が読めなかったそうです。主君から教養の大事さを説かれて大人になってから猛勉強しました。
その後、蜀の関羽を押さえるためになった魯粛からアドバイスを求められたら、呂蒙は数々のアイデアを出したところ、魯粛はあの学問ができなかった呂蒙が変貌していることに驚き「呉下の阿蒙に非ず」(「阿」は日本語で言えば小さい子どもに「〜ちゃん」といった感じの言葉で、「昔、呉にいた頃の蒙ちゃんとは変わった」の意味です)と言ったところ、呂蒙は「士別れて三日すれば、即ち更に刮目して相待すべし」(日々精進して鍛えている人間は、三日会わなければ別人のように変わっているのもの」とやや「ドヤり」ながら答えました。
呂蒙のようにありたいと心から思っています。3日あれば成長できることは有りますし、その積み上げが人を大きく成長させます。これは50歳になろうが60歳になろうが同じだと思います。
人材育成・人材開発はまさにこのスタンスを持っていくべきものの一つです。日々鍛錬して成長していくためにどうすればいいのかを的確に指導していきたいなと本当に思います。
先日、社員教育をしているお客様の会社で20代前半の5名ほどの社員さんが、半年前からするとたくましくなったり主体性が身に付いたりと短期間で驚くべき成長をされていました。このような成果をどんどん出していくためには自分自身が常にその見本たる存在であり、成長し続けていくことが必要と思います。「士別れて三日すれば、即ち更に刮目して相待すべし」は一生言い続けていきたい言葉です。
私の好きな言葉の一つに「量は質に転化する」というものがあります。20年以上前に知った言葉です。
最初から質を追求してもそれは難しいことでありある程度量をこなさない限り質は上がっていかないということですが、その通りだと思いました。20代後半は話しかたや聴き方などを一番練習した時期で、何度もプレゼンテーションのロールプレイングと実戦を繰り返したものです。数々の失敗がありましたがそれでいいのです。
言い換えればトライアンドエラーということで挑戦してうまくいかなければ何度でもチャレンジするということです。大事なのはトライする回数を増やすことです。
「運のいい人の法則」というイギリスの学者であるリチャード・ワイズマン博士が10年ほど前に統計的に見出された法則なのですが、その中の1つが「運がいい人はチャレンジしている回数が多い」です。単純にトライ・チャレンジすることを増やせばそれに比例して成功するという考えてみれば当たり前ですが、真理でもあると考えます。
私は「やらずに後悔するよりやって後悔する」ではなく「やらずに後悔するよりやって反省する」ように心がけているので人よりトライする回数は多いです。エラーをどんどん起こせばいいのです。1つのやり方でエラーが起これば思い切ってやめてしまうこともあるし、反省して修正することもできます。大事なのはいろんなことを試してみることです。
「どうせうまくいかない」とか「そんなやり方じゃ成功しない」など最初からあきらめていてはチャンスの糸口すらつかめません。愚痴っぽい人や後ろ向きの人が伸びない、成果を出せないのは自らチャンスの機会を捨てています。前向きな人が20回くじ引きのチャンスがあるのに対して後ろ向きな人は1回チャンスがあるか無いかと考えればどれだけ損をしているのかが良く分かります。
チャンスの神様は前髪しか生えていないとも言います。チャンスの神様が通り過ぎたら後ろ髪が無いのでつかめないということです。